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【世界のスーパーシェフ列伝】芸術家肌のシェフの代表格、ピエール・ガニェール

2024.04.26

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〔特集〕20世紀&21世紀にグルマンを魅了 世界のスーパーシェフ列伝 美食は時代を映す鏡──。フランス料理を起点に、卓越した才能で各時代を牽引したスーパーシェフたちの功績と美食界の進化を辿る旅へとご案内します。前回の記事はこちら>>

・特集「世界のスーパーシェフ列伝」の記事一覧はこちらから>>

ピエール・ガニェール(1950~)

写真/Stéphane de Bourgies

写真/Stéphane de Bourgies

料理界随一の芸術家「厨房のピカソ」

フランス各地で修業し、フランス中央部の都市サン=テティエンヌにある両親の店に。以降、1980年代を通して独自の道を邁進し、素材や風味の意外な組み合わせ、食感の斬新なコントラスト、現代アートを思わせる大胆な色彩感覚を特徴とする料理を創造。議論を生みつつも、高い評価と人気を得た。93年に地元で3つ星を獲得してからパリへ。90年代末からは科学者エルヴェ・ティス氏と組み、料理で分子化学的アプローチを試みる。芸術家肌のシェフの代表格。

【主な弟子】

オリヴィエ・シェニョン(銀座「ロオジエ」)、田中 淳(パリ「レストランA.T.」)

【師匠の横顔】
赤坂洋介さん
ANAインターコンチネンタルホテル 東京「ピエール・ガニェール」 エグゼクティブシェフ

料理に加え、人として大切なことを教えてくれる師匠です。普段から私たちの家族のことまで気遣ってくれ、生活があってこその仕事、料理だとそれとなく教えてくれます。一方、スタッフの身だしなみに非常に厳しいなんて一面も。ワイルドに見えますが、実はとても繊細できめ細やかなのです。

〔1990年代日本では?〕
独自性を追求するシェフが多く登場。輸入食材が質、量ともに充実し、本場の味に近い料理が可能に。その一方で、日本の野菜や魚介にフォーカスした「日本独自のフランス料理」も花開く。

(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年05月号

家庭画報 2024年05月号

取材・文/柴田 泉 イラスト/金子ともこ

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