2017/06/09

【伝統工芸の美、再発見 第6回】江戸切子のスクエア皿

日本が誇る伝統工芸に携わるかたがたとともに製作した、現代の暮らしを豊かに彩る家庭画報オリジナルの逸品をご紹介します。

撮影/鈴木一彦



涼やかな夏のテーブルコーディネートに欠かせないガラスの器。華やかな装飾が美しい洋食器のアンティークで重厚感を出したり、吹きガラスの器の優しい表情を生かしたり……と、ガラス器の楽しみ方はさまざまです。今回、家庭画報が作り出したガラスの器は、「和モダン」なテーブルコーディネートにぴったりの皿です。細部にまでこだわった洗練されたデザインは、江戸切子の職人による熟練の技だからこそ実現できました。

c_170609_pre_00.jpg スクエア皿に夏の前菜を盛って。くぼみに添えたビネガーソースは、帆立のタルタルを赤ワインビネガーのジュレで巻いたもの(奥左)につけて。曲げわっぱやマットな漆皿、錫など、異素材の器とも相性がよく、使い勝手にすぐれている。

「江戸切子の粋が詰まったモダンな器を探していました」と話すのは、製作のアイディアを提案してくださった料理研究家の宮澤奈々さん。前菜に、パンに、デセールにと、一器多様にモダンな演出が楽しめるように、スクエアの形をとりました。ひとひらの花弁のように彫り込んであるくぼみは、ソースやオイル、塩などを添えるためのもの。直線的な器に力強く彫られたカーブがスタイリッシュな印象です。

皿の底面の裏に丁寧に彫られているのは、「菊繫ぎ文」という、「喜びを久しく繫いでいく(菊=喜久)」との思いの込められた、江戸切子では代表的な文様です。ガラス越しにうっすら浮かび上がる文様は、料理を盛りつければ隠れるため、お客さまが召し上がって初めて見えるその美しさに、サプライズを楽しんでいただけることでしょう。

一緒に考えてくださったかた c_170609_pre_05.jpg 宮澤奈々(みやざわ・なな)さん
料理サロン「Cʼest Très Bon(セ・トレ・ボン)」主宰。家庭で取り入れやすいレシピと、美しい盛りつけやセッティングが好評を博している。コラボレーションによる器やクロス、お菓子など多数。

この記事は全3ページです。

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