2017/07/13

ジュエリーの審美眼を磨く! 山口 遼さんの新連載がスタート

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文/山口 遼


これから毎月1回、全12回の予定でジュエリーについての連載をすることになりました。主なテーマは2つ。一つは「ジュエリーとは何か」。そしてもう一つが、大切だけれどこれまであまり書かれてこなかった、「正しいジュエリーの買い方」についてです。

初回はジュエリーの歴史を紐解きます。そもそも「ジュエリーとは何なのか」ということについて、世の中に広まってしまった深刻な誤解を解くところから始めましょう。


ジュエリーの起源は……刺青?!

170710_yamaguchi_01.jpg 18世紀後半、ニュージーランド原住民のポートレート/A Collection of Drawings made in the Countries visited by Captain Cook in his First Voyage/The British Library


ジュエリーというと、ほとんどの女性は目を輝かせ、ほとんどの男性は嫌な顔をします。男女の間でこれほど反応の違う商品はないでしょう。使って楽しむのは女性で、支払いをするのは男性だからということもあるのでしょうが、多くの人がジュエリーを、「自分が裕福であることを示すもの」というイメージで捉えているのではないでしょうか。しかしながらジュエリーの歴史を辿ってみると、それはまったくの誤解であることがわかります。

ジュエリーがその一部である「装身具」は、世界中の民族が太古から使ってきたもので、最も古い装身具は、なんと刺青です。これは「身体変工」といって、美しく身を飾るのに適したものを持たなかった民族が、刺青をしたり歯を削ったりしたのが始まりです。

身体変工の次の段階になると、身の回りにある自然の美しいもの、つまり鳥の羽根とか野花とか、動物の牙や角などを使って自分を飾り立てます。さらに人々は、そうした自然の美しいものを加工して使うように。ここに初めて、鉱物の中でもとりわけ美しい、宝石も登場します。

170710_yamaguchi_02.jpg コロンビアで採掘された人を象った金のペンダント/The Michael C. Rockefeller Memorial Collection, Bequest of Nelson A. Rockefeller, 1979


おそらく平均寿命が20歳にも満たないと思われる古代の人々が、どうしてこれほどまで必死に己を飾ったのか、それには諸説あります。

(1)装身具は人々が闇のなかに潜む悪しきものから自分を守るための護符だったという説。
(2)人間とは本来的に遊びたいもので、装身具とは遊びの一つなのだという説。
(3)人間は他人と違っていたいと願うもの、そのために身を飾ったのだという説。
(4)は(3)とは逆に、人間は一人でいるのが不安で何かに属していたいから揃いの装身具をまとったのだ、という説。

まあ、私見でいえば、護符説と遊び説が起源ではないかと思っています。

>>西洋の歴史とジュエリーの変遷

この記事は全4ページです。

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