2017/05/12

大阪・松竹座から京都国立近代美術館へ。 受け継がれ、未来へ続く芸と技

■Bettyokoのきもの日記 第28回
松竹座「五月花形歌舞伎」


大阪・松竹座で開催中の「五月花形歌舞伎」。

170511_km_01.jpg 市川猿之助さん、中村勘九郎さん、中村七之助さんと、人気と実力を兼ね備えた三人が顔を揃えた公演は、昼夜ともに盛り上がっています。

170511_km_02.jpg ここでは、その夜の部の模様をご紹介しましょう。

夜の部の最初の演目は「新版歌祭文 野崎村」。中村七之助さん演じるお光は、許嫁の久松との祝言を控えた村娘。そこに久松が奉公する油屋のお嬢様、お染がやってきて、お光は二人が恋仲であり、一緒になれないのなら心中しようと覚悟を決めていることを知ってしまいます。婚礼を思い描いて浮き立っていたお光が一転、二人のために身をひいて尼になり「嬉しかったは、たった半刻」と涙する物語に、観客も感情移入し、ハンカチを目に当てる方の姿も多く見られました。

文楽や歌舞伎で長く上演されてきたこの演目、お光の役は、七之助さんの祖父にあたる七代目中村芝翫さんや、叔父の中村福助さんも演じてきました。今回の舞台ではお染に中村児太郎さん、久松に中村歌昇さんと、平成生まれの役者さんも参加。代々の芸が、また次の世代へと受け継がれていく過程にあることを実感できた舞台でした。

170511_km_03.jpg 続いては「怪談乳房榎」。中村勘九郎さんが絵師の菱川重信と下男正助、うわばみ三次の三役を早替わりで演じる話題の演目です。今、階段を降りて行ったと思ったら、すれ違いに別の役になって階段を昇ってきたり、立廻りを演じる二人が両方勘九郎さんだったり…。演じる役者さんはもちろん、支える裏方さんまでも息が揃っていてこそ可能なお芝居は必見です! 本水を使用した滝の中での立廻りは客席前方まで水しぶきが飛びますが、ちゃんと事前にビニールシートが配られるので、きもので観劇される方もご安心を。

この記事は全3ページです。

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