初夏に運気を上げる 絶景の開運スポットへ 第20回(全23回) 地理風水師・御堂龍児(みどうりゅうじ)さんがすすめるパワースポットを中心に、その言葉を織り込みながら絶景を楽しみ、湯に浸かり、大地の恵みをいただく“開運旅”へ、ご案内します。
前回の記事はこちら>> 開運の旅へ「大分」
石と温泉、大地の力を体感する
臼杵→
別府→耶馬溪
大分県には、臼杵や国東半島に残る磨崖仏(まがいぶつ)、切り立った岩峰が点在する耶馬溪など、石の文化、絶景が多く見られます。一方、温泉の源泉数、湧出量ともに全国1位を誇る“おんせん県”でもあり、別府、由布院をはじめ、県内各所に湯のパワーが漲っています。「石と温泉」のパワーをいただきに、いざ大分へ。
[食]料亭 やまさ旅館(大分県宇佐市)
100年間継承されてきた「すっぽん鍋」は水炊き仕立て。その滋味深い味わいは全国にファンが多い。すっぽん肉と野菜の旨みが凝縮した鍋の後の雑炊も絶品。鍋のセットは取り寄せもできる。清らかな水が育むすっぽんは安心院のふるさとの味
別府から車で約30分のところにある宇佐市安心院(あじむ)町は、山間部に開けた農村地帯。大小の河川に恵まれたこの町では、古くからすっぽんが郷土料理として食されてきました。
その歴史を作ったのが1920年創業の「料亭 やまさ旅館」。すっぽんを「食通が最後に辿り着く食」と讃えた大正時代の政治家で、『美味求真』を著した木下謙次郎と親交が深かった初代店主が、彼に促されるようにこの地ですっぽん料理店を開いたのが始まりです。
良質なすっぽんは臭みやくせがなく、やわらかな肉質と程よい脂身で、まるでコクの深い鶏肉のよう。本来の風味を生かすため、この店では清流を引いた専用の養殖池で天然に近い環境で育てた上質なすっぽんのみを厳選し、1か月前から餌断ちをして臭みを抜いたものが使われています。庭園に面した個室でいただく上品なすっぽん料理は、きっと旅の記憶に残るはず。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
料亭 やまさ旅館(りょうてい やまさりょかん)
大分県宇佐市安心院町下毛1785
取材協力/御堂龍児 撮影/大泉省吾 取材・文/冨部志保子
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。