日々のおやつに、手土産に しあわせ大福 第3回(全4回) 東京ではとりわけ豆大福の人気が高く、人気店には朝から行列ができることも。餅と餡というシンプルな形からいちご大福が生まれ、近年ではスイーツ感覚の変わり大福も人気です。和菓子の域を超えて愛される大福の世界をご堪能ください。
前回の記事はこちら>> 春爛漫 いちご大福 7選
春の和菓子としてすっかり定着したいちご大福ですが、各地でさまざまな形に進化中。それぞれの趣向に心躍ります。
※いちごの収穫状況によって販売時期や価格が変動する場合があります。
※大福データは(1)豆の種類(2)餡やクリーム(3)大きさ(4)重さ を表しています。
※個体差があります。
01.和菓子処 大角玉屋(おおすみたまや)
「いちご豆大福」
チャレンジ精神が生んだ元祖いちご大福既存の豆大福にいちごを入れて完成させたため、いちご大福には珍しい豆入り。1個324円(税込み)。
(1)赤えんどう豆
(2)つぶ餡
(3)直径5.5×高さ4センチ
(4)95グラム
東京・曙橋の商店街にある「大角玉屋」で「いちご豆大福」が誕生したのは1985年のこと。バブル景気を迎える直前という時代のムードもあり、古い考えにとらわれない一風変わったものがもてはやされていました。
3代目の大角和平さんがショートケーキのいちごをヒントに、豆大福にいちごを入れてみたところ大好評。しかしこれは単なる偶然ではありません。
「こだわりを捨て、よいといわれることはすべて挑戦してきました」と当時を思い出します。常に新しい試みを恐れない大角さんだから生み出せたいちご大福が、今年も日本の春を華やかに彩ります。
大角和平さん和菓子処 大角玉屋和菓子処 大角玉屋(本店)東京都新宿区住吉町8-25
TEL:03(3351)7735
営業時間:9時~19時30分
無休
〔特集〕日々のおやつに、手土産に しあわせ大福(全4回)
撮影/大泉省吾 スタイリング/久保香菜子 構成・取材・文/井伊左千穂
『家庭画報』2021年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。