365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】香水をスマートに使いたいです
フレグランスは好きですが、さりげなく楽しみたいです。
【回答】基本の量・場所・タイミングを覚えましょう
香りのプロフェッショナルとして活躍するパルファム コンサルタントの小磯良江さんにフレグランスの基本を教えていただきました。
基本の「量」は、1か所1プッシュ×2〜3か所「清潔な肌に、10〜20センチぐらい離して、1か所1プッシュ。これが基本です。量としては、外出するときは3か所、自宅で過ごすときは2か所を目安に」(小磯さん)
基本の「場所」は、さりげなく香らせるなら、ウエストより下「フレグランスのほとんどは、アルコールを含んでいます。アルコールや香料は、温められると揮発して、拡散します。フレグランスはその特性を利用しているので、下から上に立ちのぼる性質が。
それゆえ、さりげなく香らせたいときは、ウエストより下にプッシュするのがよいでしょう。場所としては、足首、膝やももの内側、ウエスト。タイツやソックスを履く前の、素肌につけてください」(小磯さん)
香りが下から上へと立ちのぼることで、ふんわりとした“香りの繭”に包み込まれるようなイメージに。「逆に、もっと香りを印象づけたいときは、ウエストより上のポイント、手首や肘の内側、ショルダーラインやうなじなどに」(小磯さん)
つける場所によって香りの強さをコントロールできるので、外食や会合の場所や、シチュエーションなどによっても使い分けを。
基本は、外出の30分前につける「強く香ることが不安という方は、基本の量と場所を守った上で、家を出る30分前につけてみてください。少し時間を置くことで、肌になじみ、やわらかく香るようになりますよ」(小磯さん)
また、「その香りが好きで毎日のように使っていると、嗅覚が慣れて、気づかぬうちに量が増えてしまうもの。自分では感じなくても、量が増えることで、周囲には強く香ってしまうことになります。
“基本の量・場所・タイミング”を覚えておくと、ご自身も周囲も、心地よく香りを楽しむことができると思います」(小磯さん)
四季によって、使う量を調整夏は蒸し暑く、冬はカラカラに乾燥する日本。「夏は、湿気のせいで香りが重たく感じられるので、1プッシュ分、控えてもよいでしょう。その一方、冬は香りが飛びやすくなり、軽く感じられます。季節や天候によって、使う量を加減するのもおすすめです」(小磯さん)
小磯良江/Yoshie Koiso
フレグランス業界で20年に渡り活躍する香りのスペシャリスト。海外ファッション&ビューティブランドのディストリビューター、ブルーベル・ジャパンにて、パルファムコンサルタントとして香水の販売員「パルファム ソムリエール」のトレーニングを担当し、広範な香水の知識やカウンセリングスキルを持つ販売スタッフを育成。イベントの出演やメディア取材など、香りの啓蒙活動にも力を入れる。
イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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