365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】いつものスキンケアに違和感があります
肌が敏感に傾いてしまったときの“基本の対処法”を教えてください。
【回答】とことん刺激を避けて、水分+油分のシンプルなケアを
冬の間のひどい乾燥のせいか、春先になって、普段使っているスキンケアに違和感が……。
「肌がいつもと違うと感じたら、まずは洗顔とクレンジングを見直しましょう」とおっしゃるのは、「石井クリニック」院長で形成外科医の今野みどり先生。
肌の調子が悪いときは、洗顔とクレンジングを見直して「肌が敏感なときは、普段なら何でもない洗浄成分が負担になることもあれば、洗顔やクレンジングにつきものの“こする”動作が刺激になることも。低刺激タイプに切り替えて、できるだけこすらないように使いましょう。タオルで水分を拭き取るときも同様です」(今野先生)
水分を与えてから油分を補い、シンプルなケアを「洗顔後、時間を置かず保湿を。このとき、化粧水→乳液(クリーム)の順に重ねましょう。昨今、洗顔直後に使うオイルや美容液が人気ですが、肌が敏感になっているときは、“スキンケアの基本”に立ち戻るべき。水分を与えてから、油分を補ってください」(今野先生)
肌荒れを起こすと、手入れが足りていないのかも?とアイテムを増やしがちですが、そもそも、角層の状態が不安定では、どんなに与えたところで“受け止めきれない”ということ。
「できるだけシンプルなケアを心がけましょう」(今野先生)
炎症を起こしたら、皮膚科を受診さて、「肌の調子が悪い」といっても、症状はさまざまです。肌がカサつく、粉を吹いたように皮むけする程度であれば、上記の対応で様子を見るようにしましょう。
しかし、掻きたくなるようなムズムズ感やひりひりとした痛み、肌が赤みを帯びていたり、触ったときに熱を持っているなどの場合は、肌が“炎症”を起こしている状態。
「かゆみ・痛み・赤み・熱感は、“炎症”のサインです。そうなってしまったら、薬を使って炎症を鎮めることが先決。皮膚科を受診しましょう。炎症を放っておくと、のちのち色素沈着を起こす可能性もあります」(今野先生)
なお、“かゆみ・痛み・赤み・熱感”の症状があるときは、保険診療を行う一般皮膚科へ。
保険外診療のみを行う美容皮膚科でも対応していますが、保険が適応されないため、自費となります(保険診療も行う美容皮膚科も。クリニックに確認を)
今野みどり/Midori Konno
石井クリニック院長。医学博士。日本形成外科学会専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。1989年川崎医科大学卒業。2001年M&M スキンケアクリニック(神田神保町)副院長。石井クリニックは、1973年に日本で初めてエステティックサロンを併設した皮膚科クリニックを開設。以来、肌トラブルに悩む人の“キレイになりたい気持ち”にしっかりと寄り添っている。石井クリニック:
http://www.dr-ishii.com/menu/clinic/ イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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