相手に気を使わせない価格帯でありながら、さりげなくセンスが光るプチギフトは、日頃の感謝の気持ちを伝える、とっておきのコミュニケーションツールでもあります。そこで、3000円以内で気軽に贈れるプチギフトをギフトプロデューサーの樺澤貴子さんが厳選。2017年の「A Lot of Thanks!」の気持ちを伝える、スタイリッシュな顔ぶれをご覧ください。
余情を感じさせる「言葉」と「空想」の贈り物
書名が表す通り、「雪がふっている」情景を、限りなくミニマルに表現した手のひらサイズの小さなアートブック。ホワイトペーパーをめくると、N.Y.で美術家として活躍したレミー・シャーリップによる研ぎ澄まされた言葉の数々が。
幼少期に雪から授かった幸福を思い起こさせる豊かなフレーズもさることながら、指先から伝わる紙の質感から手作業で綴じた装丁まで。ふわりと優しい気持ちに包まれる、絵のない絵本のような贈り物です。お疲れ気味の友人やお子さんがいる友人へのプチギフトにぴったり。
「雪がふっている」1000円/タムラ堂(
https://www.tamura-do.com)
ブックマーカーとしても使えるチャーミングなミラー
動物のシルエットをかたどったステンレスを、鏡面に仕上げたポケットミラー。薄くて、軽く、しかもステンレスなので割れないことも使いやすさの鍵。一見、鏡に見えないため名刺入れや手帳に入れて、お出かけ先でさりげなく身だしなみをチェックするのに重宝します。
顔の部分のサークルに、男性ならレザーストラップを通してブックマーカーに、女性ならシルクコードを通してバッグのチャームなどにも使えます。こうした“使い方の工夫の余白”が感じられることも、男女を問わず喜ばれるギフトのポイントです。
ポケットミラー(うさぎ、羊、ペンギンの全3種類)各2000円/eN product(浅野藝術株式会社 電話092-791-6535)
パリのエスプリが薫る、紳士淑女の嗜み
1803年に、パリの美の殿堂としてデビューし、2014年にリブランディングしたユニセックスなコスメティックブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」。2017年に待望の日本上陸を果たして以来、お洒落感度の高い紳士淑女を魅了し続けています。
調香師ビュリーの理念に倣い、ラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タヤックが生み出したドラマティックな香りはもちろん、肌に優しく働きかける天然素材へのこだわり、そしてクラシックなパッケージは、持っているだけで気持ちが高揚します。
プチギフトとしてリコメンドしたいのはナチュラルなハーバルフレーバーのデンタルフロス。フロスの糸が黒いため、歯間のプラーク除去が確認しやすいことも◎。美しい笑顔を導くための贈り物にいかがでしょう。
「デンタルフロス」(左上)ポム・ドゥ・モントバン (左下)オランジュ・ジャンジャンブル・ジロフル (右)マント・コリアンドル・コンコンブル各1600円/オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店(フリーダイヤル0120-09-1803)
優しく揺れる、フィンランド伝統の幸運のモビール
太陽神の誕生祭や収穫祭などの装飾としてフィンランドに古くから伝わる、縁起ものの麦わらのモビール「ヒンメリ」。
《Shinano》と名付けられたこのヒンメリは、オリジナルの星形図案でデザインされ、長野県産麦藁を使って一つ一つ手作りで仕上げられたもの。信州の長く厳しい冬の夜空に輝く満天の星空から、幸運のかけらをお世話になった友人へ。
安曇野の作家が手がける蝋引きのボックスやドライフラワーによるギフトデコレーションからも温もりが伝わります。
ヒンメリ《Shinano》2800円/etelä(etela.himmeli@gmail.com)