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予防としても取り組みたい。衰え始めた咀嚼力や嚥下力を鍛える「ほっぺた筋トレ」

2021.04.24

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの回答

【お悩み】最近、食べ物が噛みにくくなりました


年老いた母が、最近、ご飯が噛みにくくなったと言います。咀嚼力を鍛えるためにはどうすればいいでしょう?

【回答】「ほっぺた筋トレ」を行ってみてください


「食べ物が噛みにくくなった」「飲み込みにくくなった」と感じるのは、加齢によって咀嚼機能や嚥下機能が衰え始めたサイン。誤嚥性肺炎につながる危険性もありますので、ぜひ咀嚼力や嚥下力を鍛えるトレーニングを行いましょう。


食事をするときに必要な5つの力

医学博士の藤谷順子先生の著書『ムセはじめたら、「1分のどトレ」』では、「噛む」「飲み込む」に必要な力として、下のの5つを挙げています。

(1)食べ物を歯の上にのせたり噛んだりする「モグモグ力」
(2)食べ物を口の奥に送り込む「ベロ力」
(3)唾液を十分に出す「ウルルン力」
(4)食べ物を食道に送り込む「ゴックン力」
(5)万が一誤嚥したときにしっかりとムセで外に出す「ゴホン力」

どれも誤嚥を防ぐには、咀嚼・嚥下・咳をするときに使われる力で、バランスのいい状態が理想ですが、「食べ物が噛みにくくなった」と感じたら、特に「モグモグ力」と「ベロ力」を鍛えましょう。

舌でほおを押してほおと舌の力をつける

今回は、歯とほお、舌と歯の間に落ちてまだ噛み砕けていない食べ物を歯の上に置き直すためのほおと舌の力をつけるトレーニング「ほっぺた筋トレ」をピックアップします。

舌でほおを押すことで舌の側面の力がつきます。唇を閉じておくので、唇を閉じる力もつきます。

ただし、これらのトレーニングは、全身状態もよく、咀嚼・嚥下の基礎的な力がある方が行うことを前提としています。すでに飲み込む能力が大きく低下している人や、全身の栄養状態が悪い人が行うと、むしろ調子を崩してしまう可能性もありますのでご注意ください。

また、まだ衰えを感じていない人も、予防として取り組むことをおすすめします。

ほっぺた筋トレ

藤谷順子/Junko Fujitani

国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科医長。医学博士。筑波大学医学専門学群卒。東京医科歯科大学神経内科での研修後、リハビリテーション科医師となる。東京大学医学部附属病院、国立療養所東京病院、埼玉医科大学病院、東京都リハビリテーション病院等を経て、2002年より現職。著書多数。




イラスト/umao 撮影/西山 航 編集協力/山岸美夕紀
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