〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第43回 ファリエロ サルティ
「おおさわさんの装いに欠かせないものは何ですか?」と聞かれたら、迷わずストールと答えます。巻き物は季節に関係なく、私に寄り添ってくれるもの。温度調節のためでもあり、コーディネートのポイントとしても欠かせない、大好きなアイテムです。
数えきれないくらいたくさん持っていますが、中でも気に入っているのがファリエロ サルティ。首に巻いたとき、とろけるように柔らかく、優しい暖かさにふんわり包まれる感じが最高! 8年前にフィレンツェのブティックで一目惚れして以来、今では3枚ほど愛用しています。
おおさわさんが「何を巻いたらいいか迷ったらコレ!」と頼りにしているストールがこの2枚。左は、フィレンツェで購入した初ファリエロ サルティ。「シルクカシミアにプリントされたレース柄が“なんてエレガントなの!”と一目惚れ。私が好きなグレーやネイビーの服に合うので大活躍です」。右は日本で購入したカムフラージュ柄。「レーヨン×カシミアのとろけるような質感がすごく気持ちいい。ファリエロ サルティは素材同士をブレンドした生地が多いのですが、他ブランドにはない肌触りだと思います。超大判で、丸ごと包まれる感じも大好きです」(ともにおおさわさん私物)ブティックはまるで「宝箱」。
生地メーカーならではの豊富な種類
1949年、イタリアのトスカーナ地方の最高級生地メーカーとして創業したファリエロ サルティ。創始者のファリエロ氏は、独自の編み方や染色法を研究、カシミア、ウール、シルク、コットンなどの天然糸を自在にブレンドした生地が評判に。次第にトップメゾンのテキスタイルも数多く手がけるようになりました。
自社でストールコレクションを発表したのは1992年。ファリエロ氏の孫であるモニカ・サルティ氏がクリエイティブディレクターに就任し、N.Y.で培ったセンスをいかして作る多彩なストールコレクションが、お洒落なイタリア女性の心をつかみブームに。
現在、ファリエロ サルティを守っているのは、2代目のフェデリコ(中央)、息子のロベルト(左)、そしてデザインのすべてを手がけているモニカ(右)。家族経営ならではの温かさが感じられるイタリアらしいブランドです。私がファリエロ サルティに出会ったフィレンツェのブティックには、迷ってしまうくらいたくさんの色や柄、素材のストールが「これでもか!」と並んでいて、とにかく選ぶのが楽しくて。まるで宝箱の中に迷い込んでしまったかのように、何時間もブティックに居座って、夢中でフィッティング。結局その日は決めきれず、翌日も行ったのを覚えています(笑)。
優しい温かみに包まれる感じが
最高に心地いい
ファリエロ サルティの良さは、バリエーションが豊かなこと。羽のように薄くて軽いものから、毛皮のように厚手のものまで揃うので、どんな季節でもぴったりの一枚が見つかります。
色や柄を見て楽しんだ後、首に巻くと、更にテンションがアップ! どの素材も、とにかく気持ちが良くて、私は、家の中で巻いていることもあるくらい。
グレーの柄のカシミア混ストールは、プレインピープル青山で購入。「これは大判ですが、素材が上質でとろみがあるから二重に巻いても浮き輪のように張らず、首にすっとなじみます。小さくたためるので、バッグに入れて持ち歩いています」(すべておおさわさん私物)お値段もそれなりにしますが、使い勝手の良さを考えたら、洋服を買うよりも断然お得です。次回は、数多くのコレクションの中から私が選んだ、とっておきのストールを紹介しますね。
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第43回 ファリエロ サルティの春夏ストール、選び方の極意を教えます>>
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プレインピープル青山
電話 03-6419-0978
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