――でも、それがやりがいになっているんですよね?D: ハマった時はものすごく嬉しいです。本当にハマった時は、2人で滑っているのにひとつの体に見えたりするんです。それができた時は本当に嬉しいですよね。まだひとつのステップだけとかなので、ほとんどできていないですけれど(笑)。
アイスダンスカップルとして初めての試合となったNHK杯のリズムダンス(RD)。2人で相談して「この曲で滑りたい!」とマリーナ・ズエワコーチに提案した「The Mask」の軽快なリズムに乗って、華麗なスケーティングとダンスを披露してくれました。写真/長田洋平(アフロスポーツ)――ここからさらにステップアップするための課題と、その克服法は?D :課題しかないです! でもスケートという意味では一応世界トップレベルのほうにいたので、滑る部分はできなくはないと思うのですが、リフトやスピンの前後、繋ぎが難しいんですよね。最大の見せ場でもあるこの2つをどうスムーズに見せていくか。それはもう回数を重ねていくしかない。細かい部分は練習を重ねていけばいくほど上達すると思うので、ひたすら練習あるのみです。
――髙橋選手はシングル界ではレジェンドですが、また新たな世界の扉を開いているわけですものね。D:アイスダンスの世界ではひよっこですから(笑)。
――村元選手にとってもシングル時代の髙橋選手はレジェンドだったと思いますが、アイスダンスカップルになった今、“素”の髙橋選手のことをどうご覧になっていますか?村元選手(以下K) :自分がシングルの選手だった時代に、関西大学のアイスアリーナで一緒に練習させていただいていたのですが、雲の上の存在のような人だったわけです、大ちゃんは。年代が少し上ですし、ちょっと年の差もあったのでお話しする機会もあまりなく、その頃はご挨拶くらいだったんですよね。でもこうやって一緒に過ごすようになってみると、気さくで優しくて。なんだろ、ほんわかしています。
D: 3月生まれの魚座同士なんですよ。お互い末っ子だし。2人ともわがままですし(笑)、似ている部分もあります。