本作が初共演作となる門脇 麦さんと水原希子さんですが、インタビュー中も撮影中も、終始言葉を交わしながら笑いが絶えなかった。東京で生まれ育ったお嬢様・華子と、地方出身で大学進学を機に上京した美紀。異なる環境で生き、交わることのなかった2人が、弁護士・幸一郎と出会ったことでつながり、やがて恋愛や結婚だけではない、自分の人生を切り拓く。そんな2人の姿を描く映画『あのこは貴族』が完成! 主演を務めたのは、門脇 麦さん。箱入り娘の華子を演じる門脇さんと、美紀役の水原希子さんにお話を伺いました。
——原作を読んだ印象よりも、映画の華子はラフで、美紀は軽やかだと感じました。自身のキャラクターが役にのったためですか? それとも、岨手由貴子監督のリクエスト?門脇 麦さん(以下、敬称略):自分の素はどうしても出てしまうものだと思います。プラス、岨手監督は骨太ながら撮る画がポップな方なので、それも作用したのかなと。山内(マリコ)さんの原作は、地の文がとても面白いんですね。私は、カギカッコの言葉よりも、地の文に華子の魅力とかクスッと笑えるところがつまってると思っていて。その文章を、監督がキャラクターにちょっとのせたみたいなところがあるんじゃないかなと思っています。
水原希子さん(以下、敬称略):私はたぶん地ですね(笑)。
門脇:私、(本作で共演するまで)希子ちゃんは「きっとこういう方なんだろうなぁ」みたいなイメージがあまりなくて……。
水原:会って、(門脇さんは)意外とフランクな人なんだなぁ、みたいな。
門脇:私もそう。
——で、仲を深めていった、と。門脇:そうそう(笑)。
水原:現在進行形で(笑)。