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伝説の家政婦 タサン志麻さん「キッシュ」のレシピ。調理のポイントも伝授

2021.03.22

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タサン志麻
フランス人の家ごはん1 2 3(アン・ドゥ・トロワ)
4月「キッシュ」

タサン志麻(タサン・しま)
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループフランス校を卒業後、現地のミシュラン3つ星店での研修を経て、都内フランス料理店で15年間働く。2015年フリーランスの「家政婦」として独立。プロの世界で培った技術と、一般家庭で求められる柔軟な感覚で作る料理が評判を呼び、一躍「伝説の家政婦」に。フランス人の食を楽しむ豊かな心と、フランス家庭料理を愛する。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と賑やかに暮らす。

「キッシュ」取り分けて食べる楽しみ


フランス人のお母さんでキッシュを作ったことがない人はいないだろうと思います。


キッシュはそのくらい定番の料理の一つ。フランスでは丸く伸ばしたパイシートやブリゼ生地がスーパーで簡単に手に入ります。だから思い立った時にすぐに作ることができるのかといえばそうでもありません。生地を手作りする人もたくさんいます。フランスでは食べることが娯楽の一つでもあります。

幼いころから親と一緒にお菓子作りを楽しみ、父親も当たり前のようにキッチンに立つ姿を見て育った子供たちは、大人になっても男女を問わず料理を作ること、食べることが大好きです。

焼き上がったキッシュはそのままテーブルの上に置かれ、それぞれが食べたい量を切り分けて食べます。そうすることでテーブルに座った人全員の意識が、自分が食べるものに向き、そこで会話も弾むのです。

大人でも子供でもたくさん食べたいと思う日や、食欲のない日があって、自分にちょうどいい量を食べることができるということは食べることが楽しくなる一つの要素でもあると思います。


◆レシピに書けない 志麻さん流調理のポイント◆


1.具材は切りながら火を入れる
玉ねぎはじっくり火を通したいので最初に。その間にアスパラガス、ベーコンを切って順に加えるとスムーズです。むやみに触らず、ときどき混ぜる程度で充分です。

2.生地は市販のパイシートでも
市販のパイシートをつなぎ合わせて使うときは、つなぎ目を麺棒でしっかりくっつけましょう。また生地は伸ばさずそのまま敷き込むと均一に仕上がります。

3.卵液が流れ出ても焼ききる
生地をやすませ足りないまま焼くと、卵液が流れ出ることがありますが、焦らずそのまま焼ききってください。
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