人と車が絶え間なく行き交う、みゆき通りに面したビルの中。市中の山居を思わせるくつろいだ雰囲気の割烹があります。
店内に入ると目に飛び込んでくるのは、カウンターに囲まれた板場の中央に据えられた“おくどさん”。「日本人がほっとするようなスタイル、理想とするもてなしを考えたら、おくどさんは欠かせなかった」とご主人の阿部善一さん。燃える炭の様子や、土鍋から噴き上がる白い湯気を眺めていると、一瞬ここが都会の真ん中であることを忘れてしまいそうに。
10席の店内は、和の自然素材が使われた落ち着いた趣。ゆったりとした時間を過ごせる。
ご主人が小気味よく調理を進める姿を間近で見られるのも楽しみの一つ。京都の農家から直接仕入れる野菜をはじめとする、旬の食材のおいしさを巧みに引き出した、季節感あふれる料理が続きます。