専門店に聞きました!着るだけで気分が華やぐ魅惑のコーデ「いま着てほしいうちの逸品」第3回(全10回) きものSalonが頼りにする専門店に聞く、装いの提案企画の第5弾。最終回のテーマはずばり「うちの逸品」。思い入れのある品を厳選、コーディネートしていただきました。専門店の底力をとくとご覧あれ。
前回の記事はこちら>> 場面や立場を考えて似合うを叶える
「華友禅 菊屋」
[ここがポイント]
加賀友禅、能登上布地元のものを大事に二世代夫婦がそれぞれの得意を発揮して、ここに来れば何とかしてくれるという存在でありたいと思っています。地域に根差した存在として、いいものをきちんと届ける。ですから自分たちが説明できないものはお売りしません。言ってみれば"顔の見えるお品"でしょうか。着る人が美しく装えば作り手の想いを届けることができます。着て楽しんでこその逸品です。(女将・若林和美さん、若女将・若林由喜子さん)
「華友禅 菊屋」の提案ひな祭りや卒園式など行事ごとに、市内の幼稚園児たちにきものを着せるボランティアを20年続けているという「華友禅 菊屋」女将の和美さん。そのために20人分の子供きもの一式の用意があるそうです。
加賀友禅や能登上布の品揃えもさることながら、草履のすげは若旦那が担当、和裁ができる若女将は細かな寸法のやりとりや仕立て直しの方法にも詳しく、きもの全般において頼りになると評判の店です。
お客さまからの要望に応えるうちに、着付け教室、水引細工、三味線など毎週何かのお教室が開かれるようになりました。一人ひとりの似合うを叶えるため、手持ちのものを生かして親身にアドバイスする、まさに地域に根差した専門店です。
Information
華友禅 菊屋
石川県小松市福乃宮町1-33-1
アクセス | 小松空港から車で10分、JR小松駅から車で5分 |
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TEL | 0761-22-4022 |
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営業時間 | 10時~18時 |
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定休日 | 無休(年末年始除く) |
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専門店に聞きました!着るだけで気分が華やぐ魅惑のコーデ いま着てほしいうちの逸品
撮影/伏見早織、西山 航(本誌) 着付け/高橋惠子 伊藤和子 企画・構成・文/古谷尚子
『きものSalon』2021年春夏号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。