患者の利便性をとことん追求しオンライン診療でも高い満足度に
近年は各科の垣根を超えた診療体制づくりにも力を注ぎ、「小児医療センター」では小児科・小児外科を中心に外科系診療科や多職種が連携するチーム医療で病気の子どもと家族を支えます。
〔多科・多職種が連携し「オール順天堂」で病気の子どもと家族を支える〕小児医療センター内にプレイルーム(写真左)を設置し、病気の子どもの不安や苦痛を和らげるために病棟保育士などが多様な活動を行っている。また、都内の大学病院で初の開設となる「足の疾患センター」では形成外科、皮膚科、整形外科、循環器内科など足病にかかわる診療科を集約、フットケア指導士も配置して専門的かつ総合的な治療を行っています。
「医療を提供する際、何よりも大切にしているのが“患者ファースト”です。これを支柱とすることで自分たちのやるべきことがおのずと見えてきます」と髙橋院長はいいます。
〔納得と安心の医療を目指し、患者を支援する外来を開設〕難病医療支援外来ではセカンドオピニオンなど支援機能を拡充し、誰もが安心・納得の医療や療養を受けられるよう手厚くサポート。写真提供/順天堂医院この方針はコロナ禍においてもいかんなく発揮されており、オンライン診療では患者の利便性を徹底的に追求した仕組みを作り上げて実践しています。
「オンラインでの診察後、検査が必要な場合は別日に検査を行い、結果はオンラインで説明します。処方薬は当院から自宅に配送し、会計も医療費後払いクレジットサービスで対応しています。病院でのコロナ感染を恐れる患者さんの気持ちに寄り添い、院内での滞在時間を極力短くしました」
この一連のサービスにより1日5000人余り診察していた外来患者数は4000人程度まで減り、それと反比例するかのように患者の満足度は上がっているそうです。
「これからも人の温もりを感じさせる最新・最高の医療を提供するために現状に妥協せずさらなる改革を推し進めていきます」