自身にあてがきされた主人公を大泉 洋さんが演じる映画『騙し絵の牙』

佐藤浩市さんや佐野史郎さん、國村 隼さん、塚本晋也さんら、錚々たる共演者陣。「重鎮たちとのお芝居はやっていて、しびれますよね」

最後に笑うのは誰だ!?　映画としての新しい『騙し絵の牙』

「この映画の一番面白いところは、やっぱりストーリーで。騙し、騙されっていう展開が一番だと思うんだけど、いかんせんそこはもう僕は楽しめないわけですよ。脚本は死ぬほど読んで、台本の確認だなんだを延々としてきたから。だけど、試写で僕の関係者もたくさん観てくれていて、掛け値無しで今回は評判がよかったんですね。それにホッとしました。


面白かったのは、僕が主役だから、だいたい僕の目線で観るでしょ？　でも、北海道のうちの事務所の社長が女性なんです。だから、どっちかっていうと女性目線で観てるのね。高野（松岡茉優）とか江波（木村佳乃）とか、そのへんのキャラクターの視点で観ていくらしくて。そうすると女性たちの頑張りというか、働く女性たちの強さみたいなものを感じて、すごくすっきり観られるわっていう話をしていたのが意外でしたね。あ、そうなんだ、なるほどね、みたいな。実は、女性が観たときに面白い映画なんですよ」