専門店に聞きました!着るだけで気分が華やぐ魅惑のコーデ「いま着てほしいうちの逸品」第8回(全10回) きものSalonが頼りにする専門店に聞く、装いの提案企画の第5弾。最終回のテーマはずばり「うちの逸品」。思い入れのある品を厳選、コーディネートしていただきました。専門店の底力をとくとご覧あれ。
前回の記事はこちら>> 48年かけて集めた上質な古典の美
「呉服處 ばんぞの」
[ここがポイント]
女性に輝きを。愛蔵品は幻の逸品日常の中にきものがあるだけで、なんと彩り豊かになることでしょう。私たち日本人に与えられたせっかくのご褒美。とらわれすぎずに着て楽しんでいただきたいです。好きが高じて長年の間に集めた品々には、もう作ることができなくなってしまった精緻な技のものもたくさんあります。ぜひ気軽に見に来て、きもののチカラを感じていただければと思います。(女将・番園ムツ子さん)
「呉服處 ばんぞの」の提案京都の問屋さんに行っても手に入らないのではと思うような、絞りで絵羽模様が描かれた振袖用の長襦袢や、非常に細かい相良(さがら)刺繡の帯など、職人技を駆使した逸品を確かな目で長年の間収集してきた「ばんぞの」さん。毎日きもので過ごす女将は、きもの知恵袋として頼られている存在。東京のファッション業界からUターンした娘夫婦が都会のセンスを吹き込みつつ、きもの修業に励んでいます。
古典を重んじた品のよいコーディネートに、長襦袢や帯揚げに遊び心を忍ばせる、きものファッションの王道をゆくスタイルと、良き時代に贅の限りを尽くして制作された、本質を大切にした逸品に、感動を覚える専門店です。
Information
呉服處 ばんぞの
鹿児島市樋之口町10-31番園ビル1階
- Instagram:@gofuku_banzono ●京絞り寺田展 5月10日(月)~16日(日) 10日(月)・11日(火)は京絞り帯揚げワークショップ開催予定
専門店に聞きました!着るだけで気分が華やぐ魅惑のコーデ いま着てほしいうちの逸品
撮影/伏見早織、西山 航(本誌) 着付け/高橋惠子 伊藤和子 企画・構成・文/古谷尚子
『きものSalon』2021年春夏号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。