365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】マスク生活には慣れましたが、ニキビが心配です
お手入れは欠かしていませんが、ニキビに悩まされています。
【回答】多くの場合、「ニキビでカサつくから保湿しました」は間違いです
マスク生活も2年目。マスクを忘れて家を出ることは減りましたが、マスクでニキビに悩まされる人は、まだまだ多いようです。
「昨年(2020年)は、5月ぐらいからニキビの患者さんが増えました。適切なケアに切り替えて快方に向かう人がいる一方で、新規の患者さんはまだまだ多い」とは、一般皮膚科の診療も行う石井クリニックの今野みどり先生です。
ニキビに悩む人は、まだまだ多いしかし、マスクをつければムレるし、擦れるし、かといって、つけないわけにはいかないし……マスク下のニキビは防ぎようがないのでしょうか?
「確かに、長時間のマスク着用は、“ニキビ発症の好条件”を満たしていますが、2つ、お伝えしたいことがあります」と今野先生。
対策1.マスク下は、ファンデーションを控える「口の周りやあごは脂漏部位、皮脂腺の活動が活発なエリアです。ニキビの原因菌は、過剰な皮脂を元に増殖するので、マスクで覆われる部分は、もともとニキビができやすい部分。
そこへ湿気がこもるわけですから、ニキビになりやすい条件が揃っているのです。そこにファンデーションを重ねると、油分というエサまで得て、ニキビが大きくなってしまいます。ニキビの心配があれば、ファンデーションは控えめにしましょう」(今野先生)
対策2.ニキビができたら、油分を控える「次は、ニキビができたときの初動対処ですが、これを間違える人が圧倒的に多いのです。ニキビがちっとも治らないと訴える患者さんに多いのが、“ニキビの部分がかさついているので、念入りにケアしています”とおっしゃる方。
フルコースでスキンケアをした後に、ニキビの部分にバームを重ねているという方までいますが、ニキビは過剰な皮脂が原因で起きている炎症なので、油分は控えるべきなのです」(今野先生)
ニキビのカサつきが気になるときほど、油分はNG「皮膚の最外層である角層は、炎症が起きれば剥がれていくもの。ニキビの周りがカサカサと粉を吹いたようになるのも、炎症を起こしているからであって、乾燥が原因ではありません。ニキビは、長引くほど皮むけが気になるようになり、同時に、色素沈着の危険性も増します。
まずは油分控えめのシンプルなケアに徹し、それでも治らなければ、皮膚科を受診するのが得策です」(今野先生)
油分フリーのシンプルなスキンケア
今野みどり/Midori Konno
石井クリニック院長。医学博士。日本形成外科学会専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。1989年川崎医科大学卒業。2001年M&M スキンケアクリニック(神田神保町)副院長。石井クリニックは、1973年に日本で初めてエステティックサロンを併設した皮膚科クリニックを開設。以来、肌トラブルに悩む人の“キレイになりたい気持ち”にしっかりと寄り添っている。
http://www.dr-ishii.com/menu/clinic/ 表示価格は税込みです。 ●お問い合わせ フィンギー フリーダイヤル:0120-666-044
http://finggy.com イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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