2.手術で根本から改善したい
【皮膚のたるみの手術】
個々のたるみの進行状態や目もとの形状によって術式を選択
まぶたの腱膜に問題がない場合は、余剰皮膚を切除する手術が第一選択に。真性の眼瞼下垂の予防にもなります。
二重のラインから眉までの皮膚は厚みが異なるため、どこを切除すれば自然で傷が目立たないかを考慮します。縫合する針・糸は極めて細く傷跡は目立ちません。
●上眼瞼皮膚切除
まぶたの皮膚が薄い場合、目の際から眉の距離が長い場合に向く。二重がくっきりし、二重の線に傷が紛れるので目立ちにくい。
料金:35万円
●眉毛下皮膚切除(眉下切開)
まぶたの皮膚が厚い場合は眉毛の下を切開してたるみを改善。本来の二重が取り戻せたり、目尻側のたるみの引き上げも可能。
料金:55万円
●眉毛上皮膚切除(眉下リフト)
眉が下がっている場合や目尻~こめかみのたるみを改善する場合などに。二重まぶたのかたは本来の二重が取り戻せることも。
料金:55万円
【眼瞼下垂の手術】
見る機能を低下させる根本を改善し、たるみも解消
部分麻酔の後、皮膚、眼窩隔膜を切開し、伸びた眼瞼挙筋腱膜を適切に瞼板に縫合することで、まぶたの開けやすさが復活する。
皮膚も余剰分を切除・縫合。保険治療では皮膚の切除は不可。7日後に抜糸。術後数日は腫れが目立つが、薄いサングラス等でカバーでき、完全に腫れが収まるのは3~10か月程度。
まぶたを持ち上げている眉に力が入っているのは眼瞼下垂の特徴。手術後はまぶたのたるみが解消し、目の開きは左右差もなく自然。料金:55万円(眼瞼下垂の診断基準を満たす場合は保険適用)
※料金はすべて自由が丘クリニックの場合(初診料別途) 〔特集〕見た目の若さだけでなく視界も改善する「目もとの美容医療最前線」(全6回)
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/山岸直樹(かたせさん) イラスト/にれいさちこ 監修・取材・文/海野由利子
『家庭画報』2021年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。