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かたせ梨乃さんが専門家に伺いました。目もとの美容医療の不安と疑問Q&A

2021.04.09

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見た目の若さだけでなく視界も改善する「目もとの美容医療最前線」 第2回(全6回) 人生100年時代といわれる今、今後も自分らしく、心身ともに健康的に暮らしていくために、目もとの美容医療を利用するのも選択肢の一つ。その治療法や医師のアドバイスをご紹介します。前回の記事はこちら>>

かたせさんが家庭画報読者を代表して伺いました
目もとの美容医療の不安と疑問Q&A


上まぶたの変化を自覚し、治療に関心を持つものの目もとは顔の中でも繊細で、印象に残りやすいパーツだからこそ、医療に踏み出す不安や疑問も感じます。

かたせ梨乃さんと自由が丘クリニック総院長の中北信昭先生の対話をQ&Aでご紹介。美容医療最前線から出た回答です。


目元美容

Q1.目もとの美容医療は、何歳くらいから始めるべき?


A1.印象が変わった、ものが見づらいなどの自覚があるならすでに始め時です


「“始めるべき”という年齢はありませんが、エイジングが進む中で美容医療を利用するのを我慢して、限界というタイミングで一気に若返ろう、というやり方はおすすめできません。エイジングが進むほど効果が得られる治療の選択肢が少なくなります。オペでリフトアップしても、皮膚の弾力が低下していると突っ張って見えたり縫合部に無理がかかることもあります。我慢は“治療の好機”を逃してしまいます。

年齢ではなく、エイジングを感じた頃からちょっとした治療を少しずつ継続するほうが見た目を維持できて、結果的にオペなどの大きな治療をしなくてもよくなると感じています」(中北)

「なるほど。5年、10年後に医療のドアをたたいて始めると手遅れになるかもしれないですね。今のうちに少しずつ試すのがよさそうです」(かたせ)

かたせさん
かたせ梨乃(かたせ・りの)さん
女優。色むらのない透明感ある肌の美しさは中北先生も絶賛。どんな役も説得力を持って演じるため、ジム、エステ、食事などの自己管理を継続。コロナ禍に始めたウォーキングが健康の鍵。

Q2.目もとの治療はずっと続けることが必要?


A2.手術をしてもそこからエイジングは進行します。見た目を維持するなら継続治療で改善を


「たとえ眼瞼下垂のオペで10年前の見た目を取り戻しても、“1回きり”でその効果を維持できるものではありません。効果的な治療をしてもエイジングまでは止められませんから。その後はご自身の希望によりますが、治療をした部分や他の部分のエイジングサインを改善していくことも可能です。

オペ以外のヒアルロン酸注入やボトックス療法の効果が持続するのは一定期間ですが、急に効果が切れたり、治療前より老化するようなことは基本的にありません。照射や注入治療はシワやたるみを防ぐ効果もありますから、半年〜1年に1度、継続することが大切です。満足して治療をやめるという選択ももちろんありますし、見た目の自己管理としてクリニックと長くつきあっていく患者さんも少なくありません」(中北)

中北先生

自由が丘クリニック総院長
中北信昭(なかきた・のぶあき)先生

日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、医学博士。美容外科全般を担当。大学病院などで小児先天異常や顎変形症の手術経験も豊富。わかりやすい説明と、患者のライフスタイルに配慮したカウンセリングが評判。

Q3.顔つきや表情まで大きく変わってしまいそうで心配です


A3.あからさまでなく自然でさりげない若返りを目指せます


「役を演じるので、顔のパーツのバランスが変わったり表情をつくりにくくなるのでは、と治療を躊躇してしまいます」(かたせ)

「我々医師も患者さんが何を求めて、何を避けたいのかを知ることを大切にしています。若い世代のかたはコンプレックスを解消したいとか、見た目をガラッと変えたいと希望されるかたも多いです。けれど40代以上のかたは周囲に気づかれず『いつまでもきれい』と思われるための治療を求められます。

治療法の多様化で、さりげない若返りからオペまで選択肢は豊富。過度な若返りにならないように注意し、不自然でなく、そしてオペを先送りできるような方法でお悩みを解消する提案をしています」(中北)



50代、60代の目もとでは何が起きている?


エイジングは皮膚だけでなく骨でも

頭部や顔面の解剖学を理解する医師は、老化の深部である頭骨や筋肉の状態を確認し、自然な改善が得られる治療法を探ります。

エイジングは皮膚だけでなく骨でも。頭骨の萎縮が目もとの悩みの原因になることが解明され治療に生かされています

加齢による変化についての解剖学的研究が進み、頭骨は30歳前後から骨吸収が骨形成を上回ることがわかっています。

つまり頭骨の萎縮が進むということ。目もとでは側頭部などが凹み、眼窩が広がります。そのため顔の立体感が変化したり、骨という支えを失って筋肉や皮膚が下垂していきます。

専門家の研究でこのような事実が新たに解明すると、見た目に現れるシワやたるみの治療法も進化するのです。



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