エンターテインメント

シム・ウンギョンさんが映画『椿の庭』に刻んだ成長の跡

2021.04.08

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『椿の庭』の撮影現場は地元に戻った気持ちになれた


『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、『新聞記者』、そして本作。3本の中で劇場公開は一番最後になりましたが、実は本作がウンギョンさんにとって、「日本での初めていただいたお仕事でした」。

「初めての日本映画の現場だったので、大丈夫かなという緊張は最初の頃にはもちろんありました。でも、スタッフの皆さんもとても優しく接してくださって。『椿の庭』の現場は、地元に戻った気持ちになるというか……。途中で別の作品を撮りましたが、なぜか『椿の庭』の現場に入ると落ち着きました」

そんな環境の中で撮られた本作には、印象深いシーンがあるとウンギョンさん。


「鈴木京香さんが演じる陶子さんのシーンです。私も近くで撮影を見ていましたが、暗いリビングルームに陶子さんが一人で座って母親(絹子)を思うシーンがとても丁寧に撮られていました。繊細な光の使い方とかアングルで、ほかの映画では観られない上田監督ならではのスタイルの表現ではないかなと個人的に思ったので、とても印象的でした」

上田監督は、ほぼ自然光で本作を撮影。最適な光が入るタイミングを待つこともあったといいます。ウンギョンさんも「すべてのカットが美しい」と讃える上田監督が完成させた本作は「絵画のような場面が多かったので、驚くことも多々ありました」。それだけに、ぜひスクリーンで観たい1本です。



本作の印象を「ゆっくりと流れる映画で、とても丁寧に撮られた一つひとつのシーンが重なって、美しさが表に出てくる作品」と話す。
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