365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】プレゼンや発表の場で緊張して声が出ない
昔からあがり症で、人の前に立っての発表が苦手です。プレゼンの際に緊張しすぎて声がうわずったりかすれたりします。
【回答】自然に胸が開く「小指スイッチ」を試してみて
メンタルボイストレーナーである司 拓也さんの著書『スピーチもプレゼンも怖くない!人前であがらず話せる「1分声トレ」』から、今回は、プレゼンやスピーチの直前に行える、即効性のある「小指スイッチ」をご紹介します。
・声がうわずる
・息苦しさを感じる
・のどがつまりやすい
・のどがすぐ痛くなる
・人前で頭が真っ白になりがち
・滑舌が悪い
・肩や首がこっている
・呼吸が浅い
こういったタイプの人は、吸った息を止めたまま話しているため、滑舌が悪くなったり、声帯に負担がかかって声がかすれたりします。
周囲からは、「余裕がない人」「いつも焦っている人」というイメージをもたれ、せっかくやる気があっても、空回りしがちです。精神的にもいつも緊張していて、肩や首などの声帯まわりの筋肉がこっているのも特徴です。
実はこういう人は、内心、「自分をよく見せよう」とか「うまくやらなきゃ」という気負いが強いそう。ただ、メンタルから変えるには時間がかかります。のどを開いて声を出すトレーニングをして声を先に変えましょう。するとメンタルも変わっていきます。
小指スイッチ声の音量が上がらない人、無意識に体に力が入っている人は、ふだんから親指と人差し指側に意識を向けています。
ためしにペンを両手の親指と人差し指で持って立ってみましょう。
こうすると、自然に手のひらが後ろを向いてしまい、肩が内側に入り、体が閉じてしまいます。声にも響きが生まれません。
次に、ペンを両手の小指に持ち替えてください。
意識が小指側に移ったのがわかりますか? 自然に手のひらが前を向いて体が開き、呼吸がしやすくなったはず。この姿勢で発声すると、声が肋骨に響き、深みが出ます。
プレゼンやスピーチの直前など、小指でペンを持って、姿勢や意識の確認をしてみるのもよいでしょう。
司 拓也/Tsukasa Takuya
メンタルボイストレーナー、声・あがり症改善士、ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ校長。声だけでなくメンタルから体の不調までを整える、オリジナルの「声トレ整体」を通じて、あがり症、話し方の悩みを解消するメソッドを確立。1回のレッスンで解決するその手法は、受講者から「司マジック」「ボイトレ界のブラックジャック」ともよばれる。
http://voice-amatomusica.com
イラスト/umao 撮影/西山 航 編集協力/山岸美夕紀
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