奥さまの羽生理恵さんがTwitterでときどき呟かれるコメントは、いつも愛と尊敬とユーモア満載ですが、「永世七冠」達成後に出された「将棋人・人間として心から尊敬している」という主旨のコメントでも、ご家族の信頼関係がうかがえて感動的でした。――ゲンカツギは何も気にされないんですか?
「そうですね。ただ、周りの方が気になさるというのは結構あって……。例えばこの場所でよく負けているとか(苦笑)。それはなんかちょっと申し訳ないな、と思います。ファンの方でも、自分が現地に行って応援したときにはいつも負けているから、行くのを我慢して中継見ながら声援を送ります、とか本当におっしゃるんですよ。そういうお気持ちで応援してくださるのは、本当に有難いなと思っています」
――熱い応援ですね(笑)。羽生先生にとっては、ご家族の存在も心強い応援団なんでしょうね。
「家族は、まあもちろん応援してくれる存在でもありますし、子供が育っていく姿を見ているのは、それだけで大きな安心感はありますね」
――奥さまやお嬢さま方と将棋を指されることはあるのでしょうか?
「子供が小さいときにちょっと教えたことはありましたけど、多分あまり分かっていないと思います、将棋のことは。禁じ手である二歩(にふ)が理解できているか、どういうときに成れるかも分かっているのかな?どうかな?という感じなので(苦笑)」