――作品に臨むにあたって、今いちばん楽しみにしていることは何でしょう?「全部です。今年に入ってから、この作品にかかわらせてもらえることの喜びが、じわじわと込み上げてきて。それはたぶん、出演が決まって怖いと思ったときよりも、この仕事がどんどん楽しく思えてきて、純粋に向き合うことができるようになってきたから。初めての方とご一緒すると緊張してしまうこともあって、最初はどうなるかわからない不安があったんですが、今は、こんな最高の環境ないなと思っています。あまり先のことは考えず、自信を持って、でも過信はせずに、舞台に立てたらいいなと思います」
――頼もしいです。芸能界入りのきっかけは、男性ファッション誌のモデルオーディションでしたよね。もともと芸能の仕事に興味があったのですか?「小さい頃は、たぶんあったんだと思います。というか、うーん……何て言えばいいんだろう……何となくこの仕事をするんじゃないかなと1回思ったことがあるんです。僕、小学5年生のときに、好きな女の子に“俺、俳優になるんだよね”って言ったことがあって。前後のことはよく覚えていないんですが、そのとき本気でそう思って言ったことだけは、はっきり覚えています。でもそこから、そんなことできるわけないと思うようになって、建築家を目指したりもしたんだけれども、今、こういうふうになっていて」
――予言が現実になったわけですね。モデルオーディションを受けたときから、俳優になりたいという気持ちが?「ありました。大学生になって、小さい頃に思っていたことが急にまた出てきて。ほかの仕事よりも時間に縛られないイメージがあったことも、規則正しい生活が苦手だった自分には魅力でした。ただ、当たり前なんですけれども、始めてみたらできないことばっかりで。振り返ったときに、“3年前よりは成長できたかな”とか“今回は結構、頑張れたな”と感じることはあるんですが、自分の役を“100%できた”と思うことは一生ないような気がします。そういう仕事なんだろうなと」
素敵な感性を持った25歳。現在、朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)の5月のマンスリーエンタメプレゼンターを務めている。