女優すみれさんが東京・八王子の清水入緑地で森林浴を体験！

森に憩う人－すみれさん（女優・歌手）
「身近な公園や緑地でも森林浴効果が得られる」

「7歳から暮らしたハワイでは海や山がすぐ近くにあって。自然に親しむことが当たり前のようでした。」とすみれさん。プルオーバー4万6200円／エス マックスマーラ　パンツ4万4000円／スポーツマックス（ともにマックスマーラ ジャパン）

7歳からハワイで育ち、海や山など、自然を身近に感じてきた女優のすみれさん。日本とアメリカに拠点を置いて活動する中、普段からヨガや瞑想をしていることもあって、森林浴にも興味津々。


今回訪れたのは、東京・八王子にある、武蔵野の面影を残す「清水入緑地」。宅地近くにありながら、日本在来の木のみで構成される、生態系として珍しく貴重な場所です。

「人間は贅沢。呼吸し、生きていくために、一人につき最低13本の木が必要といわれています。ときには木に感謝を伝えて。」と稲本さん。

ここを管理し、育てるメンバーの一人が今回の案内人で森の達人である、稲本 正さん。世界中の森を訪れ、研究し、植物の生態や効能まで知り尽くしたエキスパートとともに、森の楽しみ方、簡単にできる森林浴を体験していただきました。

森に親しみ、癒やされ森に感謝をする

稲本 正さん（以下I）　今日は森に来て、心を癒やし、元気になる「森と体のセラピー」を行いましたが、古から日本人はやっていたことなんです。現代は都会に住み、コンクリートや金属に囲まれているうちに、どんどん心や体が壊れる人が増えてきてしまった。

すみれ（以下S）　私は考え事をしたり時差ボケがあると眠れなくなってしまい、それがすごくつらいんです。

I　繊細で細かいことまで考えがちな人は病気になりやすいんですね。そういう人にぴったりなのが森林浴で、一種の予防医療です。マッサージなど、人の手で癒やしてもらうのもいいけれど、自分自身で癒やせる方法を体得するのがいちばんいいでしょう？

S　瞑想は自宅でもよく行いますが、森の中でするとより気持ちいいですね。

I　「できたての酸素」の中で深呼吸をするのは格別です。呼吸だけに集中すると、周りが気にならなくなり、自分が木と一体化したように感じられる。それによって心が落ち着き、本来のあるべき状態にリセットされるんです。木は光と水、空気だけで大きく育ち、免疫、防御作用も持っている。その生命力をもらい受けるんですね。

この森には、ボランティアのかたが週に2度手入れに来ますが、みんな元気になるといいます。森に癒やしてもらったお礼に手入れをし、また癒やされる。森はよい循環を生む場所なんです。

体験した人／すみれさん
女優・歌手。2014年、ドラマ『HAWAIIFIVE-0』で全米デビューし、17年『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』でハリウッド映画デビューを果たす。昨年ミュージカル『NINE』に出演。21年3月18日に新曲「Wanna Be Free」を配信リリース。

森の達人／稲本 正さん（いなもと・ただし）
1945年富山県生まれ。立教大学理学部で原子物理を学ぶ。74年、「オークヴィレッジ」創設、現会長。2001年、「正プラス」（日本産アロマyuica）創設、現会長。東京農業大学客員教授。著書に『森の旅 森の人』『森の惑星』『日本の森から生まれたアロマ』（すべて小社刊）。


「自宅でヨガや瞑想をしていますが、森の中で行うのは格別！　瞑想がグレードアップしている感じで、より“無”になれて、酸素もいっぱい吸えて健康的」と太陽礼拝のポーズをするすみれさん。「手のひらを上に向けると太陽と森のパワーをもらえる、手を下にすると、地球が自分を支えてくれている、そういう気持ちを込めると効果も上がります」と稲本さん。

「呼吸に集中し、五感を澄ますことで、自分が木と一体化したように感じられる。近くの公園でもできるんです。」と稲本さん。


葉や花を観察し、その効能や生態の学びにつながるところも森林浴の醍醐味。

心と体を癒す森林浴の効能

H. Ochiai, H. Ikei, C. Song, Y. Miyazaki et al.
Int J Environ Res Public Health 12(12):15222-32 2015


H. Ochiai, H. Ikei, C. Song, Y. Miyazaki et al.
Int J Environ Res Public Health 12(3):2532-42 2015