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ティータイムや、お酒の時間にも便利。「盆と膳」をおしゃれに使いこなす4つのシーン

2021.05.18

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シーン1.
ガラス器を合わせた栗の木瓜膳で、爽やかな初夏の洋朝食




タンブラー河上智美 作3080円、平皿中村孝子・桃子 作5500円/暮らしのうつわ 花田 ガラス小鉢 高橋禎彦 作5500円/サボア・ヴィーブル 木曽漆器 パスタフォーク5500円/伝統工芸 青山スクエア 「合せ編み楕円籠」柴田 恵 作/参考商品
「栗木瓜折敷」佃 眞吾 作

栗の木目が素直な味わいの木瓜折敷は、縁の立ち上がりがきりっと美しく、清々しい朝に使いたい。



「栗木瓜折敷」佃 眞吾 作(32×30×高さ2センチ)6万3800円

シーン2.
ランチには漆盆を大皿感覚で。朱漆が元気を誘う




香川県産の庵治石の粉「石粉」を漆に混ぜて塗ったIshikoフリーカップ 松本光太 作8800円/さぬきうるし Sinra ヒバくびれ箸1650円(2膳)、箸置き1100円(2個)/Cul de Sac 色絵市松湯飲み 山本恭代 作3850円/暮らしのうつわ 花田 竹BOX小 1万1000円/暮らしのクラフト ゆずりは

「朱黒塗分すみ丸両面盆」松﨑修 作

ざっくりとして大らかな漆盆は、朱と黒の両面使いが可能。料理によって使い分けることができる。20回も塗り重ねているので耐久性抜群。



「朱黒塗分すみ丸両面盆」松﨑修 作(33×33×高さ2.5センチ) 8万8000円

シーン3.
マグカップと焼き菓子を、小さな盆でティータイム




栗の木に一本一本のみで彫り出された線がモダンで簡素な白木の盆は、使うほどに味わいを増す。「栗我谷盆」佃 眞吾 作(30.5×21×高さ2.5センチ)3万5200円/銀座 日々 マグカップ3960円/暮らしのうつわ 花田

「栗我谷盆」佃 眞吾 作

ダムに沈んだ我谷村(現石川県加賀市)で作られていた我谷盆は、栗材の素朴な刳くり盆で黒田辰秋も触発された。白木の盆は使いやすいうえ、次第に美しい色つやを帯びる。使う年月が盆に刻まれて手仕事の醍醐味が味わえる。

小型の盆は、料理や菓子を盛るなど自由な楽しみ方ができる。ガラスカップに入れたオードブルをのせて。



「栗我谷盆」佃 眞吾 作(30.5×21×高さ2.5センチ)3万5200円/銀座 日々 カップ 河上智美 作3190円/暮らしのうつわ 花田

シーン4.
夜を楽しむひとときには存在感のある盆にワインを




ワイングラス 高橋禎彦 作1万3200円/サボア・ヴィーブル 銀彩小皿 山元哲也 作3850円/暮らしのうつわ 花田

「皎月盆 赤」鎌田克慈 作

盆の名称の皎月(こうげつ)は白く輝く明月のこと。月を見ていてお盆を作りたくなった鎌田克慈さんは、地の粉(漆器の下地に用いる粉末)を蒔いてまだら模様を表現。縁の赤が印象的。物語のある盆が、夜のひとときの余韻を運んでくる。



「皎月盆 赤」鎌田克慈 作(径35.5×高さ2センチ) 4万4000円
撮影/本誌・坂本正行 フードスタイリング/梶井明美 選・取材・文/片柳草生
『家庭画報』2021年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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