壁もカウンターもグレー一色のモダンかつ無機質な店内ですが、中央のオープンキッチンでシェフ・生井祐介さんが生み出す料理ひと皿ひと皿が運ばれるたびに空間に息が吹き込まれます。
写真下のスペシャリテ、さんまやいわしなど旬の青魚の一品(手前)やアミューズのオマールボール(奥)のように、ほとんどの料理が最初は主役の食材が見えません。そこから食べ進めるうちに主役となる食材が現れ、香り、うまみとともに料理の意図が明快に伝わり、幸せな気持ちへと導いてくれます。
日本の旬味をイノベーティブな演出で楽しむ、東京のフレンチの今を感じる一軒です。ランチ6000円、ディナー1万3000円。カウンターがメインのお店ですが、個室、半個室のテーブル席もあり。要予約。
Information
Ode(オード)
東京都渋谷区広尾5-1-32 ST広尾2階
表示価格はすべて税抜きです。
「家庭画報」2018年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。