美しい食卓がわが家の日常にときめきをもたらす
幸福をもたらすハミングバードがモチーフの「ウェッジウッド」のエスプレッソカップ&ソーサー(数量限定販売)を、深みのある色のガラス皿に重ねて。鳥が飛び交う森を彷彿させる趣を演出。スタイリング/横瀬多美保食卓を美しく飾る──。誰かを招いておもてなしをすることが依然難しい今、こうしたことから遠ざかってしまったかたも多いかもしれません。
しかし、ご自宅で過ごす時間が長くなった今だからこそ、日々の食卓をお気に入りのアイテムで彩り、心潤すひとときを大切にしたい。長きにわたり、贅を極めた洋食器や、センス溢れるテーブルコーディネートをご紹介してきた家庭画報は、改めて「美しいテーブルを楽しむ暮らし」をご提案します。
ただし、それは仰々しく飾ることではなく、たとえば家族だけの休日のブランチ、一人リラックスしながら楽しむお茶の時間など、ごく私的なひとときの小さな空間を、好きなものでコーディネートし、まるで「おままごと」のように遊んでみようという趣向です。
愛着あるアイテムを今までと違う使い方をしたり、あるいは新しいアイテムをプラスして、食卓にフレッシュな風を取り入れたり……。
新しい洋服に着替えて気分が上がるような洋食器づかいのアイディアや、心躍る注目のアイテムをコーディネート上手の皆さまの実例を交えながらたっぷりとご紹介します。
白磁が基調の洋食器で、風を感じさせる爽やかな食卓を
スタイリング/横瀬多美保
食器柄のテーブルクロスの上に広がる、涼やかな初夏のコーディネート。四角、丸、八角錐など、多彩な器形を組み合わせることでリズムや動きが生まれ、心地よい風が通り抜けるような雰囲気に。
白がベースの磁器同士なら、異なるブランドを組み合わせても調和させやすい。菱形の花器やグラスで輝きを添えて。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。
撮影/本誌・西山 航 取材・文/鈴木博美 スタイリング/横瀬多美保
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。