今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方 第4回(全18回) 愛着ある洋食器も、いつもと違うコーディネートや、新しいアイテムをプラスすることで、日常のテーブルが夢のようなシーンに変身します。洋食器をこよなく愛する、器づかいの達人の素敵な暮らしから今、取り入れたい「洋食器」の楽しみ方をお届けします。
前回の記事はこちら>> インテリアスタイリスト横瀬多美保さんの「マイ・フェイバリット」03
茶器の蓋と茶杓は「中川木工芸 比良工房」で誂えたもの。楓の玉杢(たまもく)や、黒柿などの材が使われている。見立ての茶道具を入れているのは、横瀬さんが監修した「家庭画報通販」オリジナルの京指物。見立て、お誂えは 大人ならではの楽しみ
「家で過ごす時間が増えた2020年、ふとお茶を学び直したいと思ったんです。かしこまりすぎず、もっと自由な気持ちでテーブルの上で楽しめたらいいなと。そんな気持ちになった途端、大好きな洋食器をお茶の道具に使ってみたくなりました」と横瀬多美保さんが見せてくださったのは見立ての茶道具です。
芸術的な絵付けが美しい「ヘレンド」のボウルや、凜とした佇まいの「ジャン・ルイ・コケ」の白磁をお茶碗として。
お母さまの形見の「バカラ」のマスタードポットや、20年前にロンドンで見つけた「ウィリアム ヨーワードクリスタル」の桶型の器、「ロイヤルコペンハーゲン」のシュガーボウルは、木製の蓋を誂えて茶器に。柔軟な視点と感性で遊ぶ、大人ならではの風流な洋食器の楽しみ方です。
見立ての茶器の蓋は「中川木工芸 比良工房」でオーダー一点ものなので木目などは各々異なるが、見立ての茶器の蓋は「中川木工芸 比良工房」でオーダー可能。要相談の上、用意した器を送って預ける形で、納期は約3か月。●関連記事を読むダイニングや書斎でお茶を楽しめる「京指物」の持ち運べる茶箱 『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。
撮影/本誌・西山 航 取材・文/鈴木博美
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。