長い海外暮らしで触れた、美のエスプリをちりばめて
見る人に威圧感を与えないよう、食器は何段も高く積み上げずスタイリング。コーディネートの際には“好きなものだけを並べる”ことを大事にしているという優子さんですが、テーブルの随所にリラックスした時間を楽しむ工夫がちりばめられています。
たとえば、料理はコースのように時間差で何度も出すのではなく、最初からテーブルにすべて並べておくことで、食事やティータイム中も慌ただしく動き回ることなく、できるだけ多くの時間を家族と過ごせるようにしているのだそう。
また、皆が気負わずにいられるよう、ビンテージ食器の中にもカジュアルな食器を織り交ぜる、凝りすぎた料理ばかりを作らない、市販のお菓子も取り入れるなど、気合を入れすぎないようにしています。
「私にとって一番大切なことは、楽しくおしゃべりをして、ともに素敵な時間を過ごすこと。豪華に飾りつけて、ただ『素敵ね』となるよりも、『この料理はどうやって作ったの?』などと気兼ねなく会話が弾むようなテーブル作りを心がけています」と話します。
使い勝手とおもてなしを考えた
「ルボンボン」オリジナルのシノワズリプレート
銀食器とマッチするプレートは、優子さんがデザインし、有田焼の「李荘窯」と共同で作ったもの。漆器のような艶ありとマットの2種類から選べ、上に食器を置いてトレーにしたり、皿にしたりと使い分けられる。重ねても使える形状にしたのは、上の皿が汚れてもすぐ下の皿を使えるようにという配慮から。ルボンボン優子さんのシノワズリなホームデコレーション
下のフォトギャラリーでご覧ください。 〔特集〕今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方
撮影/本誌・西山 航
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。