今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方 第7回(全18回) 愛着ある洋食器も、いつもと違うコーディネートや、新しいアイテムをプラスすることで、日常のテーブルが夢のようなシーンに変身します。洋食器をこよなく愛する、器づかいの達人の素敵な暮らしから今、取り入れたい「洋食器」の楽しみ方をお届けします。
前回の記事はこちら>> 長年愛用する世界各国の器も自在に受け止めてくれる「アスティエ・ド・ヴィラット」
岡本啓子さん(料理研究家)●前回の記事を読む器を愛して50年。料理研究家・岡本啓子さんの、心ときめく「パリの白い陶器」「初めて手に取ったとき、どことなく李朝や明の器に影響を受けているのかしら、との印象を受けました。初期伊万里を思い起こさせるフォルムでもありますよね。
そして料理を盛ってみて、その懐の深さに改めてびっくり。素朴な味わいが家庭料理にぴったりくるんです。幅広い料理を受け止めるので、お教室でも本当に重宝しています」。
パリ郊外で採取された土を使い、18世紀のパリの手工芸の伝統を継承して作られているという「アスティエ・ド・ヴィラット」。パリ唯一の陶器工房で生まれる器からは、どこかアンティークの香りも漂ってくるようです。
「だからでしょうか。和洋や時代も問わず、どんな種類の器と合わせてもしっくりとなじみます。母が持たせてくれた可愛らしいジノリのプレートや、宝物である古染付の小皿ともコーディネートできるのは、アスティエ・ド・ヴィラットだけですね」。
日々のお茶の時間にあれこれ組み合わせを考えるのも、おうち時間の愉しいひとときです。
様々な種類の器とコーディネートを楽しんで
カラフルな「ジノリ」のプレートや、気品ある「ロイヤル コペンハーゲン」の〈フローラダニカ〉など、岡本さんが楽しんでいる器のコーディネートを6つ紹介します。
下のフォトギャラリーでご覧ください。 撮影/鈴木一彦 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。