北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び 第5回(全7回) 十勝千年の森には「カッティングガーデン」という、摘んで飾るために草花を育てる花壇があります。ヘッドガーデナーの新谷みどりさんが繰り出す植栽プランは「ラスティックビューティー」そのもの。いくつもの喜びに出会える花摘み庭の魅力をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 数種類でもこんなに美しい花束に。花摘み庭のおすすめプラン
新谷みどりさんに、実際に摘んだばかりの花を使ってブーケの制作をお願いし、植物についてのコメントもお寄せいただきました。
庭の広さに余裕があれば、基本的にはどの花材も混植は可能だそうです。
うまく束ねるには、花の茎を斜めに交差させ、回転させながら組むスパイラル技法を取り入れるのがコツです。
風に穂が揺れるサーモンピンクのブーケ
2種だけでこんなに豊かな表情に。繊細な色のスカビオサは組み合わせが難しく、ここ数年合うものを探して試行錯誤中ですと新谷さん。
使用した花材
a.スカビオサ・アトロプルプレア‘ファタ モルガナ’(Scabiosa atropurpurea)切り花用のスカビオサはすべて一年草タイプを育てている。多様な色の花を育ててお気に入りを見つけてみては?
b.ペニセツム・ヴィロスム (フェザートップグラス、Pennisetumvillosum)ここでは一年草扱いのグラス。アレンジメントに必須の美しい穂を持つ。
監修=新谷みどり 撮影=大泉省吾 取材・文=大山直美 協力=十勝千年の森 ※この特集で紹介した栽培例は、北海道・十勝地方で実施されたものです。地域や気候により、適する植物や植え付け時期などは異なります。
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。