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トマトのような食用ほおずき「トマチロ」がアクセントに。多彩なフォルムの緑色のブーケ

2021.06.25

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北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び 最終回(全7回) 十勝千年の森には「カッティングガーデン」という、摘んで飾るために草花を育てる花壇があります。ヘッドガーデナーの新谷みどりさんが繰り出す植栽プランは「ラスティックビューティー」そのもの。いくつもの喜びに出会える花摘み庭の魅力をご紹介します。前回の記事はこちら>>

数種類でもこんなに美しい花束に。花摘み庭のおすすめプラン


新谷みどりさんに、実際に摘んだばかりの花を使ってブーケの制作をお願いし、植物についてのコメントもお寄せいただきました。

中にはトマチロなど、一株が大きくなるため、プランターで栽培する場合は別に植えたほうがいいものもありますが、庭の広さに余裕があれば、基本的にはどの花材も混植は可能だそうです。

うまく束ねるには、花の茎を斜めに交差させ、回転させながら組むスパイラル技法を取り入れるのがコツ。ただし、下のブーケでは中心部だけスパイラルで骨格をつくって最後にアマランサスとグラスを周りに加えるなど、臨機応変なアレンジを楽しんでいるそうです。


十勝千年の森で定番のブーケは、わざと同系色でまとめる組み合わせ。「微妙に色合い、質感、形状が異なるため、合わせることでお互いを引き立てる効果があります」と新谷さん。

多彩なフォルムの競演。グリーンブーケ


多彩なフォルムの競演。グリーンブーケ

フォルムが個性的なグリーン系の植物をひとまとめに。トマトと食用ほおずきを掛け合わせたトマチロが収穫の喜びをさらに増しています。

使用した花材


多彩なフォルムの競演。グリーンブーケ
a.アンミ・ヴィスナガ(Ammi visnaga)

開花前後の花の形が日々刻々と変化するため、異なる形の花を混ぜると表情豊かなブーケになる。

b.トマチロ ‘トマ ヴェルデ’(Physalis philadelphica)

ほおずきに似た実は食べるだけでなく観賞用としても活躍する。

c.アンティリヌム・マイウス ‘シャンティリー クリーム イエロー’(Antirrhinummajus)

キンギョソウの仲間で、ネオンカラーの黄色が印象的な品種。

d.アマランサス・カウダツス ‘エメラルド タッセル’(Amaranthus caudatus)

花壇の縁に植えて緑色のタッセルが垂れるように育つのを楽しむのがおすすめ

e・f.ソルガム・バイカラー ‘レッド ブルーム コーン’(Sorghum bicolor)

赤みがかる穂とトウモロコシのような葉が特徴の、草丈2.5メートルにもなる大型グラス。

新谷みどりさん

新谷みどりさん
南九州大学園芸学部造園学科卒業。2002年、公開型庭園のガーデナーを目指してスウェーデンに渡り、ミレスゴーデン、ローゼンダール・トレーゴードで学ぶ。帰国後、造園会社や園芸会社で経験を積み、2008年、十勝千年の森のヘッドガーデナーに就く。





〔特集〕北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び



01 「花摘み庭づくり」成功のポイント

02 暮らしと庭をつなぐ「カッティングガーデン」の魅力

03 深い赤が輝くパッション溢れるブーケ

04 青の階調が豊かな瑠璃色ブーケ

05 風に穂が揺れるサーモンピンクのブーケ

06 ニュアンスカラーのモダンなブーケ

07 多彩なフォルムのグリーンブーケ





この特集の掲載号
『家庭画報』2021年7月号



『家庭画報』2021年7月号


監修=新谷みどり 撮影=大泉省吾 取材・文=大山直美 協力=十勝千年の森 ※この特集で紹介した栽培例は、北海道・十勝地方で実施されたものです。地域や気候により、適する植物や植え付け時期などは異なります。
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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