【2021年下半期】天壽まりの易占術 最終回(全2回) 古代中国から伝わる「易占術(えきせんじゅつ)」が初登場。指南役は、銀座のクラブのオーナーで詩人の顔も持つ異色の易占家、天壽(てんじゅ)まりさんです。易占術の基本を学び、八卦(はっか)カードで占ってみてください。
前回の記事はこちら>> 易占術には「風」の文字が入っている卦名が15個あります。その中から、今読むにふさわしいメッセージが入った5つの卦をご紹介します。
風を意味する卦
「巽(そん)」。陽気の中から陰気が生じた状態を表している。人間では長女、方角では南東を意味。
57 巽為風(そんいふう)
大切なのは、溢れる情報を見極める力を養うこと「巽為風」の「為」はイコールの意味。つまり、風を意味する漢字が2つ重ねられている卦です。風はわずかな隙間やどんな形の場所にも入っていけるため、自由さ、柔軟性を象徴。いろいろなものを運ぶことから、情報も表します。そして、それらの意味が最も強く出るのが「巽為風」です。
特に重要視したいのが、情報です。現代はSNSの発達により情報源が増え、世の中には常に大量の情報が溢れています。上手に利用できれば、新しい人間関係や仕事につながることも大いにあるでしょう。
しかし、世間に流れている情報は玉石混淆。どれが信じるに足るものかを見極めるのは容易ではありません。個人個人に求められているのは、情報を選ぶうえで必要な知識教養を高め、“自分の芯”を作ること。それこそが、今の時代を幸せに生きるための開運の鍵だと思います。
コロナ禍においては、なかなか風のように自由に行動することはできませんが、心の中はいつも自由。嬉しかった思い出に浸ってみたり、未来の楽しみを計画しながら想像の翼を広げてみるのもいいものですよ。