心の支えは道頓堀の“ゴールインサイン”
松岡 最初にコロナ禍を「最も想定外」とおっしゃっていましたが、何がいちばん大変ですか。
小池 台風などの災害と違って、目に見えないウイルスと戦わなければならないことです。戦い方がなかなかわからないですし、みなさんに注意喚起をするのも難しい。
松岡 「なんで私がこんな大変な目に」と、ネガティブゾーンに入ってしまうことはありませんか?
小池 ネガティブになっても仕方がありませんよね。私は課題を前にするといつも、大阪の道頓堀にある有名な看板を思い浮かべるんです。両手を高く上げてゴールする姿を。
松岡 なるほど! あの看板が心の支えになっているのですね。
小池 そうです、そうです。困難があっても、すべては目標に到達するまでの道程の一部。乗り越えたら、最後はこれ(看板のポーズ)だ!と自分を奮い立たせることで、エネルギーや気持ちを保っています。
松岡 小池さんのタフさの秘密が一つわかりました。そのタフさ、僕も身につけたいです。
小池百合子都知事より~
対談を終えて
いつお会いしても、エネルギーに満ち溢れている修造さん。対談の最後にその秘訣を尋ねたら、「人を応援しようと思うと、自然に元気が湧いてきます」とのお返事でした。さすがは東京2020オリンピックの応援団長さんです。
私も修造さんとお話しして、大いに元気をいただきました。安全安心な大会を実現できるよう、最大限がんばります。
撮影/猪俣晃一朗 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/大和田一美〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子 撮影協力/東京都
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。