大変だったのはダンサー。寺島さんは「すっごい楽しかった」
わからないまま現場に入り、「衣装を着て、メイクをして、“ここはこういうシーン”って言われて、“なるほど。じゃあ、こういうふうにしましょう”ということを一つひとつ積み重ねていった感じ」と言う寺島さん。しかし、予告でも見られるボディワークス制作シーン。操り人形のように、糸によってつながった遺体にポーズをつけるエマの動きは振付師によって振り付けられた“舞”であり、寺島さんは遺体役のダンサーと息を合わせなければなりません。それなりの前準備も必要だったはず。
「前もって動画は見ていましたが、私のどういうアクションで彼らが動いてくれるのか、糸の感覚はどうなのかは、実際に自分でやってみないとわからないんです。だから、前日にダンサーの方と息を合わせるために練習をしましたし、リアリティの持たせ方や見せ方には、かなり細かく時間をかけました。何度かやっているうちにいい感じにはなった気はしますけど、ダンサーの方が本当に大変だったと思いますよ」
糸でつながれ、合間といえどもその場から動けず、寒い時期の撮影だったにもかかわらず全身メイクのため防寒着も着られず……とダンサーがいかに大変だったかを語る寺島さんですが、自身が苦労したことはなかったのかと聞くと「私は振り付けをして、劇中で見せるっていうことがとても好きで。それにああいう作業ってなかなかないから、すっごい楽しかったです」と返ってきたのでした。
原作者かつ本作のエグゼクティブプロデューサーでもあるケン・リュウさんも絶賛するエマによるボディワークスのポージングは必見。