山口知宏の社会運勢学 十干・十二支・九星で、宇宙に満ちている生命エネルギーである「気」の流れを見る社会運勢学。人間関係の重要性が問われる「風の時代」に、宇宙を味方につけて運気を上げる道標となります。
九星気学総括「九星気学が明かす2021年下半期の運勢」はこちら 八白土星(はっぱくどせい)
2022年から始まる大転換に備えて再創造
“損”を受け入れることで徳を積んで、周囲と共生する
人間関係も良好で、楽しい一年が続く2021年。しかし、秋以降は来年に向けて運勢が低下を始めます。それでも、周囲はそんな八白を励まし支えるかのように寄り添ってくれるので、身近な人の真心を信じて歩みましょう。
今年の前半には、金銭面でもかなり恵まれ、努力の成果が出た人も多かったはず。下半期は受け取ることよりも差し出すことがポイントとなります。
それは、八白にとって難しいこともあるかもしれませんが、これまで恩恵を受けたお礼になると考えましょう。差し出す相手は、ほとんどの場合が目上の人物。
今まで自分が苦労して手に入れた成果を差し出さなければならない状況がやってくることもあるかもしれません。
自分がここまで身を削る思いで交渉を進め、妥協しつつもまとめた案件を差し出すのは心残りもありますが、気持ちよく譲れば今年の運気の流れをよくします。
家庭でも、八白土星に負担がかかる傾向に。誰だって自分は精一杯生きているという自負がありますから、負担が偏るのは面白くありません。それでも、今年は引き受けましょう。
要するに、今年は何においても「損して得とれ」がポイントになるのです。
人は損をできるだけ最小限にしたいと願うもの。それでも、自分が損をした分、誰かに利益が生じているからよいと思ってみてはいかがでしょうか。その利益がいずれ巡り巡って八白土星に返ってきます。
だから、今年感じる「損」とは、一時的な損にすぎません。それどころか、損をするほどに社会に喜びを生じさせるのが、今年の八白土星の役割だと心得ておきましょう。それは、やがて来年の大転換期を乗りきるために大きな助けとなるはずです。
さらに、今年の学びが来年以降実を結ぶ可能性大。今取り組んでいる趣味は、来年から始まる大転換期に少なからず影響を与えます。
今後の収入に直結する場合もあれば、人生の変化に思い悩んだときに何かしらのヒントを与えてくれる存在になるかもしれません。できるだけ本物の情報を手に邁進すれば、その学びにやがて人がついてきます。
答えは、2023年に現れます。それまでは宇宙が八白土星のさらなる成長を期待していることを心に刻んでおきましょう。
【2021年下半期開運の鍵】
●開運のキーパーソン今年の味方は、
二黒土星、五黄土星、六白金星八白土星の「土」と、今年八白土星がいる位置に本来あるべき七赤金星の「金」。図のように隣接する場合には、「土」と「金」にいる自分の星と七赤金星を除いた3つの星が味方に。
●開運行動・快く人に譲る
・社会の喜びを考える
・ボランティア精神を大切にする
味方になる二黒を表す寡黙さ、五黄を表す愛情、六白を表す公平無私の姿勢をとった行動が吉。
●開運フード・キムチ炒飯
・かしわ天
・鶏の炊き込みご飯
発酵食品は五黄、天ぷらは六白、穀物は二黒。それに、七赤を表す辛味や鶏肉を合わせると吉。
山口知宏(やまぐち・ともひろ)
一般社団法人社会運勢学理事。ネクストフロネシスブレイン代表取締役。経営コンサルタント。気学や易に社会情勢、個人の運勢を取り入れた独自の視点による講演で人気を集めている。
監修/山口知宏 写真/PIXTA 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2021年7月号 別冊付録「2021年下半期 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。