山口知宏の社会運勢学 十干・十二支・九星で、宇宙に満ちている生命エネルギーである「気」の流れを見る社会運勢学。人間関係の重要性が問われる「風の時代」に、宇宙を味方につけて運気を上げる道標となります。
九星気学総括「九星気学が明かす2021年下半期の運勢」はこちら 九紫火星(きゅうしかせい)
一人の時間を大切にし、自分のルーツを見つめ直す
正しさを貫くよりも対立を避けることを優先する
2021年、人生の大転換期の3年間に突入した九紫火星。まずはこれまで習慣的に続けてきた物事を、「やめる」ことから始めると吉となるため、夏場までには大方片づけておきたいところです。
コロナ禍のお陰で「なくても困らない」物事に気づくことができたでしょう。
秋口から停滞が始まるため、周囲の感情の起伏にも気づけないほど心ここにあらずの生活となりそうな予感です。しかし、焦りは禁物。
周囲や環境には恵まれるので、一年を通して幸せな年になります。静かな時間こそが運勢を高めるのだから、周囲に安心して寄りかかり、落ち着いた生活を心がけましょう。
心安らかに過ごすためには、とにかく争い事を避けること。そのためには、今年は自分一人で向き合う学びや外の空気を吸う行為が役立ってくれます。それは学びや一人歩きの最中には、周囲の雑音が気にならなくなるためです。
何か夢中になると、類い稀なる集中力を発揮し、周囲が心配するくらいに没頭するのが九紫火星。周囲と距離をとることで、避けるべき対立から自然と離れることができるので、有益なのです。
今年生じる対立は、大事件に発展する可能性が予見されます。例えば、意見の相違から退社を迫られる事態に発展したり、子どもをきつく叱責したら家出をしたり。対立やもめ事で、人生にストップがかかる一年だと肝に銘じておきましょう。
これは九紫火星自身の人生が次のフェーズに入っていて、今後の展望に不安が生じているから起こる対立にほかなりません。
対立が起こらない工夫としては、一度引いてみること。目の前の心配事よりも、意味のない対立を起こさずにやり過ごすことが重要なのです。
すべては、2022年に向けて、今までの自分を超えるイノベーションを起こすための準備運動。
そして、やがてくる相続の問題に向き合うのも、人生の転換期としては大切なことです。
自分たち家族がどこから来て、どこへ向かおうとしているのかを知るためにも、お墓参りに行くとよいでしょう。
家族との向き合い方として家の新築を考える好機でもあります。一度、自分のルーツを知っておくと、3年間に及ぶ人生の転換も正しい道が示されるはずです。
【2021年下半期開運の鍵】
●開運のキーパーソン今年の味方は、
二黒土星、五黄土星九紫火星の「火」と、今年九紫火星がいる位置に本来あるべき八白土星の「土」。図のように隣接する場合には、「火」と「土」にいる自分の星と八白土星を除いた二黒と五黄が味方に。
●開運行動・一人で過ごす時間を楽しむ
・周囲と調和する
・家庭へ目を向けてみる
味方になる二黒を表す寡黙さ、五黄が表す愛情を持った行動が吉となります。
●開運フード・オイスターソース
・イクラ丼
発酵を表す五黄に丼ものを表す二黒。それに、八白を表すかきと魚卵をそれぞれ合わせると吉。
山口知宏(やまぐち・ともひろ)
一般社団法人社会運勢学理事。ネクストフロネシスブレイン代表取締役。経営コンサルタント。気学や易に社会情勢、個人の運勢を取り入れた独自の視点による講演で人気を集めている。
監修/山口知宏 写真/PIXTA 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2021年7月号 別冊付録「2021年下半期 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。