みずみずしくつややかな美しさと甘くて爽やかな味わい。春の訪れとともに、口いっぱいに頰張りたい大地の恵みといえば、「いちご」。栃木県は、いちごの収穫量が47年連続日本一という、まさに「いちご王国」です。その豊かな自然環境は、いちごの生育に最適。燦々と降り注ぐ陽光ときれいな水、そして肥沃な大地によっておいしいいちごが育まれます。また、内陸型の気候が夏と冬、昼と夜に大きな寒暖の差をもたらすことで、いちごを鍛えて甘くするのです。 [caption id="attachment_1128" align="alignnone" width="670"]
栃木県でいちごが本格的につくられるようになったのは、昭和30年代に入ってからのこと。当時は畑でつくる露地栽培が一般的だったが、現在はハウス栽培へと進化した。降り注ぐ太陽の光がいちごをおいしく甘くする。[/caption]
栃木県のいちごといえば「とちおとめ」が有名ですが、今注目したいのは新品種として誕生した「スカイべリー」。美しい円すい形とつやのある赤橙色、そしてダイナミックな大きさが特徴です。口に含んだ瞬間のみずみずしさやボリューム感はまさにプレミアム。何もつけずにそのまま食べたい極上の一品です。新たにお目見えしたこの貴重な品種は、全国初となるいちごの総合的な研究開発拠点「いちご研究所」により、17年の歳月をかけて、10万を超える株の中から選び抜かれたもので、現在は県内約215戸の農家のかたがたの手によって生産されています。「極めて大粒で、きれいな円すい形が美しいですね。糖度と酸味のバランスも絶妙で、その一粒一粒がスイーツといってもいいくらいです。 [caption id="attachment_1125" align="alignnone" width="395"]
一粒が極めて大果であることがスカイベリーの最大の特徴。25グラム(3L)以上の割合が約3分の2を占めるという。手に取れば、ずっしりとした質量が感じられる。[/caption]
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添加物などを使わずに、新鮮なスカイベリーを100%使用したジャム。プレミアムスカイベリージャム空苺 210グラム 1300円(税込み)。[/caption]
全国的には、まだまだ出回りの少ない希少ないちごですが、これから先“栃木県の新たなスター”として、たくさんのかたに味わっていただきたい特別な逸品です」と栃木県農政部経済流通課の人見秀康さん。ジューシーで上品な甘さと食べごたえは、「とちおとめ」とはまた違った魅力が楽しめることでしょう。記念日や大切な人への贈り物などにも喜ばれそうです。 [caption id="attachment_1129" align="alignnone" width="424"]
箱入りのスカイベリーは贈答品としても好評。スカイベリー(箱入り)3粒入り 870円、6粒入り 1510円(時期により価格は変動します。入荷状況により在庫確保が難しい場合があります)。[/caption]
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スカイベリーの名前には「大きさ、美しさ、おいしさ」のすべてが大空に届くような素晴らしいいちごという意味が込められており、県内にある百名山の一つ「皇海山(すかいさん)」にもちなんでいる。[/caption]
●農業生産法人いちごの里湯本農場栃木県小山市大字大川島408TEL:0285-33-1070URL:http://www.itigo.co.jp/掲載した商品以外のお問い合わせは、栃木県農政部経済流通課 TEL:028-623-2299●『家庭画報』2016年5月号掲載 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。