EDITOR’S REPORT 編集部員が街に溢れる情報の中から読者の皆さまに役立つものを厳選して紹介します。新しくオープンしたレストランやショップ、アイディアが光る新商品など、日々の暮らしをより楽しく、豊かにしてくれる情報をお届けします。
記事一覧はこちら>> 山に抱かれたレストラン棟。富山市の中心部から車で山道を辿ること約1時間30分。やがて利賀(とが)村の急峻な渓谷沿いに、3棟のコテージとレストランが姿を現します。
オープンキッチンから調理の音が聞こえるダイニング。個室2室あり。テラス付きの「コテージ3」の室内。オーナーシェフの谷口英司さんは大阪生まれ。縁あって富山のレストランを任されるうちに富山の食材や工芸品に次第に魅了され、料理人として自身の夢をかなえるべく、オーベルジュを開きました。
月の輪熊の煮込み。この調理道具を使った料理を提供する「ナチュラリティ・ツアー」はこの店からスタート、世界24都市をリレー式につなぐ。この日のメイン料理は、春先に仕留めた月の輪熊のすね肉、胃、腸、手などの部位を、カーボンの塊から削り出した「ANAORI kakugama」に入れ、濃厚な“フォンド
クマ”で6~7時間かけて煮込んだひと皿。
春には山菜、あざみの葉のソースと、夏には自家菜園の野菜と合わせます。
おこぜのポワレ。「この地に住んで、素材を知れば知るほど料理はおいしくなり、進化する」と谷口シェフ。料理も施設も常に変化し続け、季節ごとに、訪れるごとに新しい発見に出会えそうです。
富山愛に溢れる谷口英司シェフ。 Information
キュイジーヌ・レジョナル・レヴォ
富山県南砺市利賀村大勘場田島100
- 〔レストラン〕 営業時間:12時~、18時~(※要予約) 料金:昼・夜とも2万2000円(コース料理のみ) 〔宿泊〕 コテージ1泊1室4万4000円~ 朝食3850円 定休日:水曜
表示価格はすべて税込みです。
『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。