『雨を、読む。』
佐々木まなび 著/芸術新聞社グラフィックデザイナーとして美術館や劇場のポスター、装幀などを手がけながらも、紙文具ブランド「裏具」やテキスタイルブランド「HAURA」を手がける著者。
実は“雨女”だという彼女が集めた「白雨(はくう)」「雨裏(うり)」「櫛風沐雨(しっぷうもくう)」など、377にもおよぶ雨にまつわる言葉とその解説の合間に、エッセイや詩、写真、歌川広重や鏑木清方をはじめとする絵画などがちりばめられている。
余白のちょっとした装画から紙の手触りまで、著者自身の手により隅々までデザインされた一冊。お気に入りのお茶とともに手に取れば、雨の日に発見と楽しみを与えてくれる。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。