『クララとお日さま』
装画/福田利之 装幀/坂川朱音+鳴田小夜子(坂川事務所)カズオ・イシグロ 著/早川書房舞台は、太陽エネルギーで動く人間型の人工知能ロボットが、人間の子どもの親友「AF」として販売されている近未来。
病弱な少女ジョジーの元に引き取られた「AF」クララの目を通して、人間関係や格差を抱える社会の仕組みなどが語られる。
クララの学習が日を追うごとに進み、理解が深まっていくと同時に、純真な「AF」の目に映る人間社会のさまざまなひずみや複雑な問題が浮き彫りになっていく。
『忘れられた巨人』以来6年ぶり、2017年ノーベル文学賞受賞後初の長編。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。