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“ここ一番”の頑張りどきに! 緊張からリラックスへ、集中力を高めるスキル【前編】

2021.07.06

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精神科医の禅僧が贈る「幸せ力を高めるマインドフルネス」第7回(前編) 本番で力を出し切れず、本当はもっとできるのに……と悔しい思いをしていませんか?いざというときに集中力を高め、能力を発揮するポイントは、緊張からリラックスへの転換。アスリートたちが実行しているパフォーマンスを高めるスキルは日常生活でも応用が可能です。簡単な瞑想法とともに紹介します。前回の記事はこちら>>

“ここ一番”の頑張りどきに
緊張からリラックスへ。集中力を高めるスキル


こんなあなたへ
●習い事の発表会で 実力を発揮できない。
●ほかのことが気になって、集中できない。
●一度ミスをすると、なかなか立ち直れない。


〔お話ししてくれたのはこの方〕
川野泰周(かわの・たいしゅう)さん

川野泰周さん

臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科・心療内科医、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長

緊張状態からすっと力を抜く。この落差が集中力を高める


猫

写真/アフロ

ピアノの発表会で上手に弾けたことがない、あれほどスピーチを練習したのに本番で頭の中が真っ白になってしまったなど、ここ一番の大事な場面で普段の実力を発揮できず、落ち込んだり自信をなくしたりした経験のある人は多いのではないでしょうか。

スポーツや将棋など勝負の世界では、ミスを引きずらない、追い込まれても気持ちを立て直すなど、いつどんな状況でも慌てない心を取り戻し、集中力を発揮するスキルが欠かせません。多くのアスリートや勝負師たちが、メンタルトレーニングの手段として坐禅や瞑想などのマインドフルネス(今ここにある体験や感覚に注意を向け、「よい・悪い」の価値判断を挟まず、あるがままに受容する心の状態)を習慣にしています。

集中力は、高い緊張状態からすっと力を抜いてリラックスした後に、その落差で発揮されることが知られています。立命館大学の田畑 泉教授が開発した“タバタトレーニング”は、「20秒間の高強度の運動と10秒間の休憩を8回繰り返すプログラム」です。このわずか4分間のトレーニングによって心肺機能や持久力が上がり、軽運動を漫然と長時間続けるよりもはるかに高い運動効率を生み出すことが科学的に証明され、多くのアスリートが活用し成績を上げています。
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