2021年7月11日――この日は今現在も第一線で活躍している、イタリアが誇るファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏の87歳のお誕生日です。
『家庭画報』2002年5月号特集より。誌面撮影/本誌・大見謝星斗ご存じでしょうか? 実はアルマーニ氏は、若い頃は医師を目指していたのです。
結局、自身の才能を発揮できるのは医者という職業ではなくファッションデザイナーだということに気が付き、方向転換をしたわけですが、医学部時代に体の構造を深く理解したことは、のちに洋服づくりに活かされることとなります。
彼の服は、非常に立体的で計算されつくしたパターンから生み出されています。一度でもジョルジオ アルマーニの服に袖を通したことがある人は、着るだけで自分のボディが“最高に美しい状態”に補整された感覚を、驚きとともに実感したと思います。
着心地がいいだけではなく、美しく見える服。ジョルジオ アルマーニが、きちんと成熟し、美しい所作が身に付いた大人の女性にこそ似合う理由は、おそらくそこに由来するのでしょう。
完璧なパターン、独特の色彩感覚、そしてファッションのみならずライフスタイルまで貫かれた高い美意識。あらゆる意味で世界のモードを牽引し、プレタポルテからプリヴェと呼ばれるオートクチュールコレクションまでを今も発表し続けている稀有なデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏。
世界中が不安と混乱に押し流され、その中でファッション界からも多くの才能が失われていった昨今。こうして今、彼のお誕生日を祝えることはとても幸いなことではないでしょうか。
Happy Birthday!の思いを込めて、今日はアルマーニ氏のバイオグラフィを貴重な画像で振り返ります。
画像協力/ジョルジオ アルマーニ