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オリンピック開幕を前に松岡修造さんは何を思った? 熱い思いを語る連載最終回!

2021.07.28

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松岡修造さん

ホテル最上階40階のバーからはオリンピックスタジアムが見えていました。

確かなのはオリンピックのあり方が変わること


「僕自身も対談を重ねながら、オリンピックの価値、東京2020を開催する意義を深く考えるようになりました。その答えは大会が始まるまでは出ないと今は思っています。なぜなら、東京2020はかつてない状況下で開催される大会で、すべてが未知数だからです。いざ始まったとき、選手たちはどう感じるか、日本人はどう思うか。さらには、世界の人たちの目に、日本で行われるこの世界的スポーツの祭典はどう映るのか。すべてを見聞きして初めて、答えが見えてくると思うのです。


確かなことは、この苦しい日々がオリンピックのあり方、スポーツのあり方を見つめ直し、よりよく変えていくきっかけになるということ。そう考えると、辛くても意味のある1年だったと思えます」

日本が世界との違いに気づけたことも、大きな収穫だと話します。

「世界中が同じコロナ禍という厄災に見舞われたことで、世界と日本の違いが浮き彫りになりました。日本のよさとともに、足りない点に気づかされた人も多かったのではないでしょうか。でも、僕はそれがよかったと思っているんです。気づければ、変えられますから。若者たちはもう、変えるために動き始めています。そして、そのことは、この国の未来にとって収穫であり、希望です」

原点である『おもてなし』の精神を大切に
「今こそ、大会の原点である『おもてなし』の心が力を発揮します」── 松岡さん


東京2020の成功について、松岡さんが鍵として挙げたのは『おもてなし』。オリンピックの招致活動で世界からも注目された言葉です。

「東京2020を通して日本が世界に自信を持って伝えられるのは、大会の原点にあった『おもてなし』だと思うのです。来日した海外の選手や関係者は制約の多い滞在生活を余儀なくされます。そのなかで、どうしたら少しでも快適に過ごしてもらえるか。また来たいと思えるような楽しい思い出をつくってもらえるか。

みんなで力を合わせれば、きっと心に残るおもてなしができるはずです。そして、世界の人たちはニュースを通じて、コロナ禍にあっても、おもてなしの心を忘れない日本人の姿に触れ、感銘を受ける。そうしたことが、今の日本と日本人にとって、大きな力になると信じています。

もちろん、簡単なことではありません。ワクチン接種の問題など、課題はたくさんあります。でも、厳しい状況のなかだからこそ、何ができるか、みんなで知恵を絞って、前向きに実行していきたいと思うのです。

おそらく、今、日本中の人に共通しているのは、『安全安心ななかで大会が無事に終わってほしい』という願いではないでしょうか。大会が近づくほど、そういう思いは大きくなっていくに違いありません。

ですから、僕はこの先、東京2020がどのような形で開催されることになっても、『これなら安心だね』とみんなが思えるよう、自分なりに力を尽くすつもりです」
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