涼やかな夏の生活道具 第3回(全6回) 家で過ごす時間が多くなりそうなこの夏は、日々の生活道具を今一度見直すいい機会かもしれません。この特集で取り上げるのはガラス器と染織品。夏の暮らしを涼やかに演出してくれる日本の手仕事の逸品を、使い方の提案とあわせてご紹介します。
前回の記事はこちら>> フレキシブルに使いこなす、水を入れても美しいガラス器
スウェーデンを代表するガラスと陶器のデザイナー、インゲヤード・ローマンさんは、木村硝子店とのコラボレーションにあたって、「水を入れたとき、底に残る最後の一滴まで美しく見えることが大切です」と語ったそうです。
この言葉は、透けて見えるガラス器の真理を突いているといえます。
彼女の発想のコンセプトは、主張しすぎず使って美しく、一器多用が可能な器。シンプルなデザインのガラス器に、花を挿し氷を入れ、飲み物の色や料理を添えることによって、生き生きと美しいテーブルにしてくれます。
インゲヤード・ローマンさん×
木村硝子店のコラボレーション「THE SET SET」「THE SET SET」木村硝子店 3万800円 ティーマット/真木テキスタイルスタジオインゲヤード・ローマンのデザインによるプレート、ボウル、ワイン、ウォーター4点が1セット。重ねて置いた姿も、蓮の花のような美しさ。ハンガリーの工場で、手吹きによって制作。ワイングラスに入れた氷の中でガスパッチョが斜めに見えるのも、インゲヤード流にいえば「美しい」。魚介のマリネをプレートに盛り、ボウルをクローシュ(フードカバー)にしてアペリティフの時間。
詳しく見る>>プレート、ボウル、ワインの3点を重ねてティーマット/真木テキスタイルスタジオプレートに氷を入れ、野菜を彩りよく盛ったボウルをのせ、ディップをワイングラスに入れて、お洒落な器使いの提案。