手放せずにいたきものを、新しい姿に再生しませんか。きものに宿る思い出は、形を変えてあなたの日常で生き続けます。サステナブルかつクリエイティブな生活様式が世界的に注目される昨今。“着られないきものをリメイクして、再び活躍させる”物も思い出も大切にする素敵なライフスタイルを始めてみてはいかがでしょう。
前回の記事はこちら>>〔実例 1〕
「30年以上しまっていたアンティークの帯を服にもきものにも合うバッグに。お洒落を楽しむ気持ちが甦りました」
東京都 原 のり子さん
「もう30年前になるでしょうか……アンティークの品を扱うお店で購入したんです。シンプルな色柄にどことなく異国情緒が漂って、博多帯らしくない趣が逆に気に入りましてね」。
そう話すのは、お嬢さまと2人でオーダー家具と漆のモダンな厨子(ずし)を扱う「匠工芸ギャラリー禅」を営む原 のり子さん。
〔リメイク前〕博多帯には珍しいシンプルな織りが気に入ったというアンティークの帯。どことなくヨーロッパの薫りがする素敵な柄ですが、経年変化で生地も弱くなり実際には締められないため、コレクションの一つとして大事に持っていたそう。古いので締めるには生地が弱く、しまい込んでいた帯がモダンなバッグに生まれ変わると、「麻のトップスや、ジーンズ、トレンチコート、もちろん和装も……どの服にもぴったり。容量も大きく長財布も入るし、一年中使えます。コロナ禍で忘れかけていた、お洒落の楽しさが一気に甦りました」
受注用サンプルはこちらのバッグ
【商品番号:0009 オリジナルバッグ2】サンプルは、金通しの帯に、金箔がかったこげ茶の合皮を合わせたクールな印象。同じデザインでも、原さんのように白い合皮を合わせると、爽やかでエレガントな表情に。税込み価格:3万8500円 サイズ(約):幅36×マチ17×高さ19センチ 持ち手の高さ12センチ。下はリメイク前の帯。
〔実例 2〕
「お嫁入り道具として母が持たせてくれた帯。眠らせたままだったので書類も入るバッグにしていつも傍らに……」
東京都 Y・Uさん
Uさんがリメイクしたのは、金色に輝く立派な帯。
「ほかにもたくさんのきものや帯、小物がありましたが、残念ながら私はきものが似合わないんです。でも母からのプレゼントなので大事にしまっていたのですが、使い道がないため、きもの好きの友人に譲ろうと。その際、何か一つは記念に取っておきたいと思ったんです」。それが、この帯でした。
〔リメイク前〕平成元年に結婚した際、お母さまが持たせてくれたお嫁入り道具のうちの一つが、こちらの帯。ほかにも複数のきものや帯があった中で、Uさんが唯一手もとに残した、思い入れのある品。吉祥文様の立派な刺繡が輝きます。「仕事柄、A4サイズの書類も入る点が魅力的で、この帯をぜひリメイクして残したいとオーダーしました」。
大切な思い出を宿したバッグ。Uさんの日常に寄り添う、世界で一つの宝物となりますように……。
受注用サンプルはこちらのバッグ
【商品番号:0008 オリジナルバッグ1】サンプルのバッグは、茶系の小紋に、白い合皮を選んでコーディネートし、軽やかな印象に。金箔がかったこげ茶の合皮を帯に合わせたUさんのバッグは、シックかつ気品溢れる逸品になりました。税込み価格:3万6300円 サイズ(約):幅39×マチ12×高さ29センチ 持ち手の高さ14センチ。下はリメイク前のきもの。
いずれも、組み合わせる合皮の色を選べますリメイクするきものや帯に合わせて、クロコ型押しの合皮の色をお選びください。黒、金箔がかったこげ茶、オフホワイトに近い白、の計3色です。 お問い合わせ
リメイクするきものや、合わせる素材選びに迷ったら、まずはメールにてお気軽にお問い合わせください。〔メールアドレス〕
kg-kimonoremake@sekaibunka.co.jp
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@kg_couturekimonoremake 撮影/本誌・大見謝星斗 西山 航、武蔵俊介