withコロナ時代の健康術 第8回(02) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「歯の健康」をテーマに俵木 勉先生にお話を伺いました。
前回の記事はこちら>> 〔解説してくださるかた〕いづみや歯科 院長、明海大学 臨床教授、日本顎咬合学会 副理事長
俵木 勉(たわらぎ・つとむ)先生
●前回の記事
歯周病が慢性病の引き金にも。歯の病気に気づくセルフチェック10項目>>食事、会話、魅力的な笑顔に歯は大きな役割を果たす
歯は成人では上下で32本あります(第3大臼歯=親知らずや、側切歯がない人、犬歯が出ない人もいます)。
歯の構造
歯の表面を覆うエナメル質は人体で最も硬い組織といわれます。その内側の象牙質も硬く、この硬さによって食べ物を砕くことができるのです。
歯ごたえは歯根膜が、冷たいものがしみるなどの刺激は歯髄(神経や血管)が脳に伝達します。歯全体は歯根が歯肉と歯槽骨にはまることで支えられています。
成人の歯の種類と数
上下のあごには32本の歯がある(第3大臼歯=親知らずが生えない人もいる)。前歯は食べ物を嚙み切る機能、臼歯はすりつぶして細かくする機能を持つ。頰の部分にある、下あごの筋突起や下顎頭はあごを動かすときに力がかかるため、嚙み合わせが悪い場合や歯ぎしりがひどい場合などに痛みが出やすい。前歯は主に食べ物を食べやすい大きさにするためにかじり、嚙み切る機能があります。
また、臼歯(奥歯)は食べ物を嚙み砕き、すりつぶし、唾液との攪拌を進める機能を持っています。
食べ物の歯触り、歯ごたえを楽しめるのも、はっきり発音できるのも歯が揃っていればこそ。また、歯を食いしばることで力を出せます。
魅力的な笑顔を構成する要素としても、歯は大きな役割を果たしています。